Anker、モバイルバッテリーやスピーカーを自主回収

回収対象のモバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000」(型番:A1263)

アンカー・ジャパン(Anker)は21日、モバイルバッテリーなど4製品について、電池セルの製造過程で不備があったとして自主回収を開始した。Anker公式サイトの専用フォームで回収を受け付けている。

対象機種は、モバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000」(型番:A1263)、Bluetoothスピーカー「Soundcore 3」(A3117)、Bluetoothスピーカー「Soundcore Motion X600」(A3130)、会議用スピーカー「Anker PowerConf S500」(A3305)。

これまで、特定の製品で発火する事象が日本国内で発生したことから社内調査を実施していた。その中で、同社がセル製造を委託しているサプライヤーの製造工程において、特定時期に異物が混入した可能性がある一部製品が日本国内に出荷され、使用に伴い電池セルの内部短絡が発生する可能性が判明。

特定の時期において、電極体の切断時に発生する細かな異物の処理が適切に行なわれていない環境で電池セルが組み立てられた結果、一部製品の電池セル内に細かな異物が混入する事象が発生。結果として、使用時に内部短絡が起こり得る状態で出荷がなされていた。

Anker PowerCore 10000の型番やシリアルナンバーの確認方法
Anker PowerCore 10000(製品型番:A1263)
Soundcore Motion X600(製品型番:A3130)
Anker PowerConf S500(製品型番:A3305)

現在は、対象製品の新規出荷と販売を停止。21日の発表時点では対象製品の影響範囲については確認が完了しているという。

該当のサプライヤーとの契約は終了し、他セル製造サプライヤーへの管理体制と工場における環境整備を厳格化。体制の見直しにより、製造時の品質やテスト基準の厳格化を進めている。

Ankerグループ側の管理/監督体制についても見直しを行ない、規定を強化。製品出荷前の検品における体制見直し、検品項目の厳格化も進めている。セル製造サプライヤーに対しても、Ankerグループ製品の製造過程において同グループの規定に準拠するよう監査体制を強化した。

回収対象製品については、Ankerのオンライン受付フォームでシリアルナンバーを入力したうえで、対象と判別された製品が該当となる。

【対象製品と対象販売期間】 Anker PowerCore 10000(製品型番:A1263)  2022年12月25日~2025年10月21日

Soundcore 3(製品型番:A3117)

 2022年12月16日~2025年10月21日

Soundcore Motion X600(製品型番:A3130)

 2023年4月24日~2025年10月21日

Anker PowerConf S500(製品型番:A3305)

 2022年12月29日~2025年10月21日

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