米、グリーンランド編入狙い一時金案 住民1人最大10万ドル=関係筋

グリーンランド西部のフィヨルド。2025年9月撮影。REUTERS/Guglielmo Mangiapane/File Photo

[8日 ロイター] - トランプ米政権が取得に関心を示しているデンマーク自治領グリーンランドについて、米政府当局者がグリーンランドの住民に一時金を支払う案を協議したことが複数の関係筋の話で分かった。デンマークからの分離を促し、将来的に米国への編入を目指す狙いがあるという。

関係筋によると、 グリーンランドの住民 1人当たり1万ドルから10万ドルの 一時金を支払う案について ホワイトハウス補佐官を含む政府当局者が協議 した。 ホワイトハウス内の協議に詳しい関係筋によると、住民への一時金支払いを巡る協議は必ずしも新しいものではないが、最近になって議論が本格化し、これまでよりも高額の支払いを行う案が検討されたという。1人当たり10万ドルを支払う案も現実味を帯びており、支払い総額は約60億ドルに達する可能性があるとしている。

ただ、一時金をいつ、どのように支払うのか、またグリーンランド住民に何を求めるかなど、詳細については明らかになっていない。

グリーンランドの人口は約5万7000人。 住民に直接現金を支払う構想は米国による グリーンランド 「購入」につながる可能性が あるものの、独立のほか、 デンマークへの 経済的依存を巡って長年にわたり議論を続けてきたグリーンランドの住民に侮辱的なものと受け止められる可能性もある。

デンマーク政府とグリーンランド当局は「グリーンランドは売り物ではない」とこれまでも強調。 欧州主要国とカナダの首脳は6日、デンマークとグリーンランドへの支持を表明する共同声明を発表した。
米政府は グリーンランドを「購入」するか、外交的手段で取得することを優先するとしながらも、 軍事介入の可能性を明確に否定していない。こうした中、 米国のルビオ国務長官は7日、デンマークの指導者と来週会談すると明らかにした。

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Gram Slattery is a White House correspondent in Washington, focusing on national security, intelligence and foreign affairs. He was previously a national political correspondent, covering the 2024 presidential campaign. From 2015 to 2022, he held postings in Rio de Janeiro, Sao Paulo and Santiago, Chile, and he has reported extensively throughout Latin America.

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