空梅雨で猛暑&水不足の懸念 田んぼの水温36℃…農家「不作もあり得る」

 空梅雨の影響で連日猛暑が続くなか、コメ農家からは「今年の新米は不作になるのではないか」と不安の声が上がっています。

稲の品質に影響与える異変「水面に藻」 

 5日連続の真夏日を記録した、山梨県北杜市。田んぼでは、8月に収穫見込みの早生品種の稲が青々と育っていましたが…。

株式会社こぴっと 三井勲代表「高温が続くと、品質にはかなり影響が出てくると思います」

 この暑さで新米が不作となる懸念も出てきました。

 実際、田んぼの暑さはどうなっているのでしょうか。サーモグラフィカメラで見てみると、水面部分が黄色くなっています。温度が高いほど色が明るくなるため、水面が特に高温になっていることが分かります。

 本来、この時期の水温は高くても30℃だといいますが、計ってみると、なんと36.2℃。

「(Q.6月でこの水温というのは?)ちょっと高すぎる。ほぼ真夏の温度に近い。苗自体にもかなりストレスを与えてしまう」

 すでに稲の品質に影響を与える異変が目に見える形で起こっていました。

「藻が発生してしまってガス湧きなどが起きてしまう」

 田んぼの水面を覆う藻。このまま増え続けると、稲の根が傷むなど生育に影響が出るため、水を入れ替えることが必要だといいますが…。

「雨が降らないということもありますので無駄にできないので、今(水を入れ替える)タイミングは見計らっているところ」

 雨が降らない「空梅雨」への心配から水を入れ替えることも、二の足を踏んでいるといいます。

 稲作には厳しい天候が続くなか、気になるのは、今年の新米の出来がどうなるかです。

「今のところ平年並みくらいでいってくれるのではと思うが、今後の雨の不足で水不足になってしまったら、不作もあり得るのかな」

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