【特集】宿泊者数は関西最下位『泊まらない奈良』からの脱却へ―“大仏商法”からの転換に動き出す奈良の観光戦略(2026年3月29日掲載)|YTV NEWS NNN
高級ホテルが続々と開業する京都に対し、古都・奈良では日帰り客が多く、宿泊者数が伸び悩むという課題を抱えています。『大仏商法』と揶揄されてきた課題を乗り越えるため、奈良独自の魅力で巻き返しを図る観光戦略に迫りました。
京都屈指の観光地・祇園の花街。春の風物詩である『都をどり』の祇園甲部歌舞練場のすぐ隣にオープンしたのは『帝国ホテル京都』です。3月5日に、国内では大阪に続き、30年ぶりの新規開業だといいます。
国の登録有形文化財で、芸妓・舞妓が資金を出して造った『弥栄会館』を保存・活用しています。1万6000枚のタイルを再利用し、祇園の象徴がホテルに生まれ変わりました。
当時、宿泊者ラウンジは劇場があった場所で、西側には舞台、東側には客席が並んでいたということです。
客室は全部で55部屋あり、1泊16万4500円からです。最上位の『インペリアルスイート』は、1泊300万円だといいます。広さ128㎡のゆとりある空間にミストサウナが完備され、テラスから広大な景色が望めます。すでに一部予約が入っているということです。
ここ数年、ホテルの開業が相次ぎ、2025年は3000万人以上が宿泊した京都府。中国人観光客の減少によって宿泊料金はお手頃になっているといいますが、桜が開花する3月後半から4月中旬の予約サイトの販売価格は、2025年を1割以上、上回る見込みだといいます。各所に楽しめる場所があり、滞在自体も価値になる京都は、“1日では足りない”ということで、宿泊場所として根強い人気があります。
一方で、古都・奈良ですが、実は、宿泊者の数が関西で最下位だといいます。
6年前に、奈良県が誘致して開業した県内初の外資系ホテル『JWマリオット・ホテル奈良』。奈良らしい内装にこだわるほか、日韓首脳会談の舞台になるなど、国際化を後押ししてきました。