トランプ氏、ロシア産エネルギー購入国に対する関税引き上げを示唆
- 中国も対象に含まれる-明日のロシアとの会談を見て判断
- これに先立ち対インド関税を24時間以内に引き上げると発言
トランプ米大統領は、ロシアからエネルギーを購入している国々に対し、関税を引き上げる可能性を示唆した。中国もその対象に含まれるとしている。これに先立ち、トランプ氏はインドからの輸入品に対して24時間以内に関税を引き上げると述べていた。
トランプ氏は、中国など複数の国に対して関税を課すという以前の警告を実行に移すかとの質問に対し「そうした措置をかなり実行するつもりだ」と指摘。「この先ごく短期間のうちに何が起こるか見ていくことになる」と述べた。
ロシアの貿易相手国にどの程度の関税を課すかについては「具体的なパーセンテージは一度も口にしていない」と主張した。トランプ氏は今月、記者団に対し「50日以内に合意できなければ、非常に厳しい関税を課す。およそ100%の関税だ」と述べていたが、今回はこれまでの発言通りの対応を取らない可能性を示唆した。
トランプ氏は「明日、ロシアとの会談がある」とし、「その場でどうなるかを見て判断する」と語った。
米国のウィトコフ中東担当特使は今週、ロシアを訪問し、ロシア当局者と会談する予定。トランプ氏はロシアに対して8月8日までにウクライナと停戦合意するよう求めている。
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トランプ氏は5日、CNBCとのインタビューで、インドに対して関税を引き上げる意向を強調。インドに対する関税は「25%で合意していたが、これを今後24時間以内に大幅に引き上げようと思っている。なぜならインドはロシア産の石油を買っているからだ」と説明した。
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原題:Trump Says He’s Readying More Tariffs on Russian Energy Buyers(抜粋)