クラウドのその次へ。わずか306gのポータブルなNASがデータ管理の常識を覆す

Photo: 三浦一紀

NASってこんなに便利なんだ。

2025年5月28日より、ポータブルNAS「UnifyDrive UT2」がMakuakeにて先行販売を開始しました。一足早く、勉強会に参加させていただいたので、製品のファーストインプレッションをお届けします。

思った以上に軽くて小さい

最近は、さまざまなメーカーからNASが発売されていますが、UnifyDrive UT2はそのなかでも群を抜いて小型です。ちょっと大きめのモバイルバッテリー程度の大きさで、重さは306g。手にすると思っている以上に軽く感じます。

本体はSSDスロットが2本あり、最大8TB×2の16TBまで容量を拡張できます。あ、SSDは自分で用意する必要がありますのでご注意を。

駆動に必要な電力は33W。これならモバイルバッテリーでも給電可能です。そしてそして、なんと最大30分の駆動が可能なバッテリーが内蔵されています。主な目的はUPS(無停電電源装置)ですが、万が一電源のないところで使用したいというときにも役立ちます。

ポート類が豊富でカードリーダー+ポータブルストレージとしても使用可能

本体には豊富なポートが用意されています。HDMI、イーサーネット、電源用のUSB-Cポート、反対側には、USB-Aポート、USB-Cポート、SDカードスロット、CFxpress Type A/Bスロットがあります。

PCとUSB-Cケーブルで接続すれば、ポータブルストレージとしても利用できますし、SDカード/CFxpressカードリーダーとしても使えます。

PCと接続していなくても、単体でSDカード/CFxpressカードを差し込み、SSDにデータを保存するということも可能です。

また、Wi-Fi 6に対応するほか、独自のAP(アクセスポイント)機能も内蔵されているので、ネットワーク環境のないところでもワイヤレスでデータの閲覧や共有が可能です。

…なんだろう? すごく可能性を感じるんですけど。クラウドストレージサービスを常に持ち歩けるって考えるとわかりやすいかもしれません。しかも、ネットワークがないところでも使えるって、無敵すぎやしませんか。

本体の側面と底面には放熱用のスリットががっつりあります。放熱対策もバッチリですね。

直感的に使える優しいUI

一昔前のNASって、いざ使い始めると結構設定が複雑で、使いづらいということがよくありました(僕も何度かそれで挫折しました)。しかし、UnifyDrive UT2は使いやすさの面でもかなり配慮されています。

高性能の8コアチップ「RK3588C」と、6つのAI演算コアを搭載し、スマホやPCからアクセスしても動作がサクサク。その上、独自のOSのインターフェイスがわかりやすい。難しい知識がなくても、結構使えちゃうという敷居の低さが印象的でした。

スマホアプリからアクセス。アプリのインターフェイスがわかりやすい

また、AIにより写真や動画のなかの人物認識などもしてくれて、アルバムを作ってくれたりもしますし、文書ファイル内の文字列も検索対象にしてくれるなど、かなり頭がいいですね。

PCからアクセス。機能ごとにアイコンがあるのであまり迷わずに使える

セキュリティ面も万全となっていて、ビジネスシーンでも安心して使えるとのこと。こうなってくると、もうクラウドストレージじゃなくてもいいんじゃないかと思えてきました。

ランニングコストがかからない

クラウドストレージは、お手軽に使えるものの、毎月のランニングコストが気になるところ。一方NASは、初期投資こそそれなりにかかるものの、長期間使うことを考えると結果的にリーズナブルになります。

しかも、最大16TBのストレージを自分専用に使えちゃうんですよ。クラウドサービスならいくらかかることやら…。そろそろ、NASがデータ保存のメインになるのかもしれません。

UnifyDrive UT2は、Makuakeで先行販売中。現在、限定早割で6万2290円(税込)から受付中です。

毎日貯まっていく画像データや動画データ、そしてビジネス文書などなどを、スマートに保存・管理したいという方、まずはUnifyDrive UT2から試してみるのもいいかもしれませんね。

Source: Makuake, Photo: 三浦一紀

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