Appleのメモアプリを使い倒す10のテクニック
Apple純正の「メモ」アプリは優れたノート作成アプリですが、機能の多くが隠れているため、見過ごされてしまうことがよくあります。
アイデアを記録し、Appleデバイス間で同期するという点では見事な働きをしますが、少し掘り下げてみると、実は内部に強力な機能が備わっていることにすぐ気づくはず。
10年以上にわたってこのアプリを使っている筆者自身、iPhone、iPad、Macで使えるApple のメモアプリのハックをいくつも発見してきました。ここでは、誰もが知っておくべきだと思う10の機能をご紹介します。
知られざる基本機能とデータ管理の裏ワザ
1. Face IDまたはTouch IDでノートをロックする
Appleのメモアプリでは、パスワードを設定して機密性の高いノートを保護できます。
iPhoneやiPadでは、任意のノートを長押しして「ノートをロック」を選択するだけ。Macの場合は、ノートを右クリックするとこのオプションが見つかります。
これを行うと、デバイスのパスコードを使用してノートをロックするかどうかについて質問されます。これを選択するか、新たにパスワードを使用するか、選択しましょう。
また、生体認証を使ってロックされたノートを開くことも可能。iPhoneまたはiPadで「設定」>「アプリ」>「メモ」>「パスワード」に進み、「Face IDを使用」をオンにしましょう。
Macでは、メニューバーの「メモ」ボタンをクリックして「設定」を選択し、「Touch IDを使用」を有効にしてください。
ただし、共有しているノートはロックできない点には注意が必要です。
2. 隠しスキャナーを使ってデバイスに書類を追加する
iPhoneのメモアプリにはドキュメントスキャナーが内蔵されていますが、目立たないメニューの奥に隠れているため、見つけるのが少し困難です。
これを見つけるには、ノートを開いてキーボードの上にあるクリップのアイコンを押し「書類をスキャン」を選択、iPhoneのカメラをスキャンしたいページに向けるだけです。
すると自動的に書類の境界線を認識してスキャンを完了し、次のページをスキャンできるようにファインダーを開いてくれます。スキャンが終わったら、右上の黄色いチェックマークを押すと、ファイルがノートに添付されます。
また、メモアプリのアイコンを長押しすることでも、このオプションを見つけることが可能です。
3. オフラインノートを有効にしてiCloud同期を回避する
Appleのメモアプリはデバイス間でノートを同期するように設計されていますが、デバイス上で「"iPhone内/iPad内/Mac内"アカウント」を有効にすることで、特定のノートをオフラインに保つことができます。
これを実行すると、そのフォルダに保存されたノートは、同じiCloudアカウントを使用している他のデバイスとは同期されなくなります。
とはいえ、これらのノートが完全にオフラインになるわけでもありません。それらのデバイスでiCloudバックアップを有効にしている場合、Appleは「"iPhone/iPad/Mac内"アカウント」のノートのコピーをクラウドに保存します。
iPhoneまたはiPadでこのフォルダを有効にするには、「設定」>「アプリ」>「メモ」に進み、「"iPhone/iPad"内アカウント」をオンにします。Macの場合は、メニューバーの「メモ」ボタンをクリックして「設定」を選択し、「"Mac内"アカウントを有効にする」をオンにしてください。
直感的な操作と高度な検索・計算機能
4. 手書きモードを使ってスタイラスで書き込む
iPadをお持ちなら、手書きモードを使えばメモアプリをデジタルノートに変更可能。
また、スクリブルモードを使用して、手書きの文字を自動的にテキストに変換することも可能です。この機能はApple Pencilとの相性抜群。Appleのメモアプリでペンツールをタップして手書きツールを選択し、書きはじめましょう。
書き終わったら右上のチェックマークボタンを押し、手書きのテキストを長押しするとさらにオプションが表示されます。「まっすぐにする」を選択すると、手書きの文字がより水平に整うのはありがたい。
また、ノートの右上にある3つの点のアイコンをタップし、「罫線と方眼」を選択してオプションのいずれかを選ぶと、まっすぐな線で書きやすくなるはず。筆者は無地のノートを使うのが好みですが、ほかにも種類があるので好みに合わせて使い分けましょう。
5. 高度な検索フィルターを使って目的のノートを見つける
特定のノートを見つけたいときは、Appleのメモアプリの高度な検索フィルターを使用して結果を絞り込んでみてください。
Mac版のAppleのメモアプリでは、検索バーをクリックしてからEscキーを押すと、利用可能なフィルターのリストが表示されます。iPhone版のアプリでは、画面下部付近にある検索バーをタップすると、これらすべてのフィルターが現れます。
これにより、共有ノート、ロックされたノート、チェックリスト付きのノート、タグ、描画、スキャンした書類、添付ファイルなどで検索結果をフィルタリングできるようになります。
6. 隠された計算ツールを使って数式や方程式を計算する
Appleのメモアプリは、基本的な計算もこなしてくれます。625/5のような簡単な算術演算を入力し、「=」記号を置くと結果が表示されるのです。
デフォルトでは、Appleのメモアプリはノート内に結果を提案し、スペースキーを押すとそれを受け入れることができます。ただし、アプリが自動的に結果を挿入するようにこの設定を変更することも可能。
これを行うには、任意のノートの右上にある3つの点をクリックし、「計算結果」>「結果を挿入」を選択します。計算結果の表示を完全にオフにするには、同じメニューで「オフ」オプションを選択してください。
メモアプリは、基本的な算術演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)、グラフの作成、レストランでのチップの金額計算をサポートしており、変数を割り当てて計算することもできます。
たとえば、「Ticket = $80, Food = $45」と書き込み、次に「Ticket + Food」と入力すると、メモアプリは合計が$125であることを教えてくれます。さらに詳しい例については、この機能に関するAppleのサポートページをチェックしてみてください。
アプリの枠を超える整理術とデータ連携
7. バックアップや移行のためにノートをエクスポートする
メモのオフラインバックアップを取りたい場合、アプリ内には一括エクスポートのオプションが見当たりません。代わりに、サードパーティのツールに頼って作業を行う必要があります。
その選択肢の1つが「Exporter」で、すべてのノートを無料でバックアップすることができます。この方法はオフラインバックアップに最適ですが、もし別のアプリへの乗り換えを検討しているなら、その移行先のアプリが提供している一括インポートツールを使用するほうがよいでしょう。
8. ProNotesを使って「メモ」をワープロソフトに変える
「ProNotes」は、MacのAppleのメモアプリ用として筆者がお気に入りの拡張機能の1つです。このアプリは、AppleのメモアプリにMarkdownのサポート、テキスト選択時のポップオーバーコンテキストメニュー、そしてよく使うアクションのためのスラッシュコマンドをもたらしてくれます。
これらの機能により、見出しの追加、箇条書きや番号付け、表の挿入といった一般的なアクションをより速く実行できるようになります。アプリは無料でダウンロードでき、オプションのAI機能を使用したい場合にのみ支払いが必要です。
9. スマートフォルダを使ってノートを自動整理する
各ノートを手動で整理するためにフォルダを作成するのは、面倒になることがあります。そこでスマートフォルダの出番です。
この機能を使うと、特定のハッシュタグ、チェックリスト、添付ファイル、作成日など、特定の条件を含むノートを自動的に追加できます。
たとえば、2026年に作成されたすべてのノートを自動的に含めるスマートフォルダを作成すれば、新しいノートを作成するたびに自動で更新され続けます。はじめるには、iPhoneまたはiPadでアプリを開き、フォルダメニューに移動します。上部にある「新規フォルダの作成」ボタンをクリックしてフォルダに名前を付け、「スマートフォルダにする」を選択。これで希望する条件を選択し、右上のチェックマークをタップすれば完了です。
Macの場合は、AppleのメモアプリでCommand-Shift-Nキーを押して新しいフォルダを作成し、「スマートフォルダにする」を選択すると同じ結果が得られます。
また、Mac版のAppleのメモアプリで任意のフォルダを右クリックし、「スマートフォルダに変換」を選択して、あとから任意のフォルダをスマートにすることも可能。iPhoneやiPadでは、フォルダリストの右上にある「編集」ボタンをタップし、任意のフォルダの横にある3つの点をタップして、「スマートフォルダに変換」を選択してください。
10. 複数のノートをリンクして関連するアイデアをつなぐ
Appleメモアプリはコンテキストリンクをサポートしており、あるノートを別のノートにリンクさせることができます。
たとえば、アプリで特定のテーマについて勉強し、ノートをとっているとしましょう。この機能を使って過去に勉強した類似のトピックにリンクを張れば、そのトピックに戻って必要なことを記憶しやすくなります。iPhoneまたはiPadでこれを行うには、任意のノートを開き、キーボードの上のツールバーを左にスワイプします。
すると、フォーマットのオプションや鉛筆アイコンの隣にあるハイパーリンクのアイコンが現れます。ハイパーリンクボタンをタップし、リンクしたいノートのタイトルを入力してください。入力していくと、そのタイトルに一致するさまざまなノートをアプリが提案してくれます。
リストからノートを選択して選択を確定すると、作業中のノートに古いノートへのリンクが表示されます。
Mac版のAppleのメモアプリでは、任意のノート内を右クリックし、「リンクを追加」を選択することで、同じ機能を見つけることができます。
著者紹介:Pranay Parab
インドのムンバイを拠点とする独立系テクノロジージャーナリスト。米Lifehackerでテクノロジー関連の記事を執筆しており、チュートリアルや詳細な特集記事を専門としている。