有村架純&黒木華にインタビュー、自身にとっての“救い”とは?金の密輸犯役で共演

映画『マジカル・シークレット・ツアー』が2026年6月19日(金)に公開。主演の有村架純と共演の黒木華にインタビューを実施した。

映画の登場人物は、周囲から見える顔と自身の本音とのギャップが印象的でした。本来のご自身と周囲からのイメージのギャップはありますか?有村:ワンピースを着てそうとか、ピンク色が好きそうとか、フェミニンな印象を持たれがちだなとは思いますね。でも実際はパンツスタイルが好きだし、ピンクよりはオレンジとか青が好きだし。そこのギャップは面白いです。 黒木:私は、どういうイメージなんでしょう?

凛とした、整った女性というイメージがあります。

黒木:実際は適当なところが結構多くて、丁寧な暮らしとかもしてないです。(笑)有村:実際の自分がどう思われているのかよくわからないところもありますが、たぶん世の中のイメージとは少しずれてるところもあると思います。

作中では、金の密輸という大胆な行動に出ますが、自分の中に大胆な部分があれば教えてください。

有村:料理は結構大胆です。形が不揃いでも、食べられればいいでしょう、みたいな(笑)。分量もきっちり量るというより、大体こんな味、みたいな感じで作ります。あんまりキッチキチにはしてないです。黒木:私は、思い立ったら即行動に移します。そういうところは大胆かもしれませんね。

フットワークが軽いんですね。

黒木:はい。時間が空いたら映画や舞台を観に行きますし、こことここならハシゴできるな、と常に考えています。

もし今、劇中の3人のように日常を抜け出してどこかへ行けるとしたらどこにいきますか?

黒木:私はスペインとアルゼンチンです。アルゼンチンタンゴが好きで。スペインは行ったことがないので、行ってみたいです。

2つとも情熱的なイメージのある国ですね。

黒木:確かに。(笑)情熱を感じたいのかも。(笑)有村:私は小さいころからずっとスイスに憧れていて。まだ一回も行ったことないんです。でも、すごく高いじゃないですか。(笑)こんな金額を出して行っていいのかなって思っちゃうんですよ。黒木:行っていいんじゃない?

有村:そう、ご褒美にと思うんだけど…。ハイジみたいな白パンを食べて、あの雄大な景色を見てみたいです。

追い詰められた女性たちが、“金の密輸”というものに、ある意味救いを見出すお話。お2人にとってつらい時の救いになっているものはなんでしょうか。黒木:私は食べることが大好きなので、美味しいものを仲の良い人と食べに行くことです。こだわりなどは特にないので、その時に自分が食べたいものを好きに食べる。食べると決めた時は我慢しないです(笑)。有村:私は真面目過ぎるところがあって、多分知らず知らずのうちに自分の中でルール化してしまう癖があるんです。「これやらなきゃ」「あれもやらなきゃ」と。なので、「まあいいか」っていう言葉が私の中では救いになっています。そういう部分では、和歌子に似ているかもしれないですね。相手には強要しないのですが、自分には厳しくなってしまう。

劇中の3人は物語の中で強さを手に入れていくようにも見えますが、ご自身が人生で強さを手に入れたと感じたことはありますか?

有村:上京した当時、1年間ほど事務所の隣の部屋に住んでいました。その期間はずっと緊張感がありましたが、目の前のことに集中できました。自分の感情をコントロールすることを学びましたし、その時事務所の方々にいただいた言葉も、今の自分の力になっていると思います。それまで周りに身を任せて生きてきた自分が、初めてそういう環境に飛び込んで、あの時間を過ごしたことは自信になりましたね。あの経験を経て、ちょっとだけ強くなれた気がします。

黒木: 私は30歳を超えて、あまり周りを気にしないようになりました。SNSも傷ついちゃうから見ないようにしています。

脚本を読んで、この作品にどのような魅力を感じましたか。有村:女性3人組が人生をやり直すために、どこか滑稽ながらも走っていく。その様子が、物語としてすごく面白いなと思いました。 女性3人組がメインの作品も参加したことがなかったので、黒木さんと南さんのキャスティングを知った時は「こんなに心強いことはない」と思って、楽しみでした。 黒木:私も女性が3人揃って、一緒にお芝居をやれるのは楽しみでしたね。あと、実際の事件を元に天野監督がオリジナルストーリーを書かれたということにとても魅力を感じました。

一見犯罪とは無縁そうな女性たちが一線を超えてしまうというお話ですが、有村さんは和歌子という人物をどのように捉えていますか?

有村:たぶん和歌子は「これが自分の人生なんだ」って、自分を納得させようとしてきた女性だと思います。 周りを常に受け入れなければならない、いい妻、いいお母さんでないといけない、というふうに、知らず知らずのうちに自分でルールを作ってしまっていたのかなと。そしてそのルールで、がんじがらめになってしまっている印象です。真面目が故に、自分で自分の首を絞めてしまっているのかなと思いました。

黒木さんは清恵という役をどのように捉えて演じられましたか?

黒木:清恵は理系の研究員ですが、研究室のトップの言うことが正しくなってしまったり、自分が出した成果に対してどうにもできないところもあったり、憤りを感じている。でも、「こうしたい」という自分の意志はしっかりある。そのせいで、いろんな感情が混在している人なのかなと思いました。

爽やかで疾走感のあるムードの中に不安定さがある作品でしたが、演じる際にそういった明暗のバランスは意識されましたか?

有村:登場人物たちはいろいろな事情を抱えているけれど、暗くしてしまうのはこの作品の色と違うのかなと最初に脚本を読んだときに感じました。劇中の3人が楽しそうにしてればしてるほど、すっきりしない感情の部分が緩急で表現できる気がして。いかに笑って、楽しそうにできるかというところが、この作品においては大事だったのかなと思います。

黒木:そうだと思います。 監督に「もうちょっとテンションを上げて」と何度も言われましたね。(笑)

<有村架純>パトゥ ジャケット 143,000円、パンツ 121,000円ジュエッテ ネックレス 40700円ヘアメイク: 新山いずみスタイリスト:瀬川結美子<黒木華>

ボッテガ・ヴェネタ シャツ 899,800円、トップス 220,000円、パンツ 779,900円

(問い合わせ先:0120-60-1966)アッシュ・ペー・フランス リング(右手人差し指)106,700円、リング(右手中指)106,700円、リング(左手小指)106,700円

ラブ バイ イー・エム リング(左手人差し指)11,000円

他 : スタイリスト私物ヘアメイク: 下永田亮樹

スタイリスト:リン リェン リー

撮影現場でのお3方の雰囲気を教えてください。 有村:割ともうみんなフラットな感じっていうか、無理をしてない現場という感じでした。名古屋ロケがあったり、シンガポールロケがあったりしたんですけど、黒木さんがお土産をくれたり、空き時間にちょっと食べ物を買ってきて一緒に食べようと言ってくれたり、そういう優しさに助けられました。すごく寄り添ってくださって、存在自体が心強かったです。

黒木さんはムードメーカー的な存在だったんですね。

黒木:ムードメーカーになれていたかはわからないですが、物語自体、少し変わった絆が生まれていくお話だったので、みんなちょっとずつ距離が縮まっていっていたんだと思います。

お互いの演技で刺激になった部分はありましたか?

有村:黒木さんにしかない佇まいや声、空気があるんです。現場でもそれが空間にすごく届いていくんです。「ヒューン」って落ちてかないというか。間近で見ているだけでも「うわー」と思いました。同時に、自分には足りない部分も感じました。お芝居だけじゃなくて、現場での振る舞い方も含めて、とても勉強になりました。

黒木: そうおっしゃっていただき恐縮ですが、私も有村さんを見ていて「すごいな」と思うことがたくさんありました。私は緊張しないようにふざけてしまうことがあるのですが、有村さんは締めるところはきちんと締めながら、それでいて現場を緊張させないんです。

【作品詳細】映画『マジカル・シークレット・ツアー』公開日:2026年6月19日(金)監督:天野千尋脚本:天野千尋、熊⾕まどか出演:有村架純、黒木華、南沙良、塩野瑛久、青木柚、斎藤工配給:アスミック・エース

主題歌:「ありあまる富」椎名林檎(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)

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