春夏連覇を狙う横浜、“全員が一級品”ベンチ入り20名を徹底紹介!|記事一覧|高校野球ドットコム

センバツ覇者の横浜がいよいよ11日9時、夏初戦を迎える。

関東大会準決勝で専大松戸に3対4で敗れ、昨秋から続いていた公式戦連勝記録は27連勝で止まった。だが直近の仕上がりを見ると、春夏連覇を十分に狙えるチームだ。ベンチ入り選手を紹介しよう。

公式戦が続き、春は疲労がピークに

 投打ともに完璧な戦いをしていたセンバツの状態が「10」だとすれば、5月の関東大会では「5」くらいだった。それほど横浜の選手たちには疲れが見えた。実際、センバツからの横浜は過密日程だった。センバツで5試合、春の県大会5試合、県大会決勝戦から3日後に宮崎県招待試合を2日間で4試合をこなし、1週間後の関東大会に入った。関東大会では3試合を行っている。つまり4〜5月で、じつに12試合の公式戦を行ったのだ。

 関東大会では肉離れの主将・阿部 葉太外野手(3年)、足に不調がある奥村 頼人投手(3年)はいずれも代打。また、阿部とともに好打者として信頼され、フル出場を続けてきた為永 皓内野手(3年)も浦和学院戦で途中交代した。初戦の作新学院戦後、村田 浩明監督はこう語っている。

「連勝記録と夏はどちらが大事かといえば、断然、夏です」

 春は甲子園に直結しない戦いなので、チームの連勝記録のために心身の負荷をかける必要はないという考えだ。春の関東大会では、「勝利を目指しながら、選手の育成を目指す。主力選手の自覚は高いので、それ以外の選手たちを育てる」という方針のもと、いろんな選手を起用してきた。

 関東大会が終わってから1ヶ月。金沢での招待試合、大阪桐蔭浦和学院などの超名門との練習試合で調整をしてきた横浜は順調に仕上がっている。4日、日本体育大とのオープン戦では8対6に勝利を収め、良い形で大会に臨めそうだ。

投手陣の層の厚さは神奈川NO.1!

 投手では、147キロ左腕・奥村 頼人投手(3年)、152キロ右腕・織田 翔希投手(2年)が先発として待機。織田は6月末の浦和学院との練習試合で、好投を披露し、日本体育大とのオープン戦でも140キロ後半の速球を投げ込み、順調な仕上がりを見せている。勝ち進むごとに相手の強さが増す後半戦でどれだけ疲労を残さずに臨めるか。

 ワンポイントリリーフとして絶対的な信頼をされている146キロ左腕・片山 大輔投手(3年)のストレートの強さは奥村に負けないものがある。この夏はイニングも増えそうだ。

 リリーフとして好投を続けてきた山脇 悠陽投手(3年)、前田 一葵投手(3年)も控える。山脇はシンカー、カットボールの精度が高い技巧派右腕、前田は高い制球力を武器にピンチでも粘り強い投球を見せる右腕だ。村田監督の信頼も厚い。速球投手が多い横浜投手陣だが、変化球の精度が高い両右腕の存在は貴重だ。

 ショートの池田 聖摩内野手(2年)は先発としても好投することが多く、140キロ後半の速球、切れのあるスライダーで勝負できる。直球の威力は織田、奥村頼に次ぐものがあり、厳しい場面での登板も増えそうだ。山本 正太郎投手(3年)は出場機会は少ないが、豪快な打撃、強肩が光る。マウンドにたてば力強い速球を投げ込む。そして、メンバー変更で小林 鉄三郎投手(1年)が入った。中本牧リトルシニアでは130キロ台の速球を投げ込む左腕として注目を浴びた。春の県大会でも登板し、夏直前の日本体育大戦のオープン戦でも1回無失点の好リリーフ。キレの良いスライダーは大きな武器となりそうだ。

 今大会は計8名の投手が控えることになった。層の厚さは神奈川でもNo.1だ。


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