高校生「これ怖い…」まるで昭和の怪文書?自衛隊三重地方協力本部のバス広告が話題に|まいどなニュース
自衛隊のバス広告がSNS上で大きな注目を集めている。
「いま一部で話題となっている三重の自衛隊のバス広告ですが、拙の学生もこれ怖いと言って写真を送ってきました。拙は前から自衛隊を支持してますが、昨今隊員不足が問題となっていて魅力的な組織をアピールしないといけないのに、どういう意図でこのような広告を作ったんですかね。少し心配です」
とその模様を紹介したのは広中一成さん(愛知学院大学文学部准教授)。
これ本物の自衛隊の広告なんです(広中一成さん提供)
黒地の用紙を埋め尽くす数十の「自衛隊」の文字。レトロな書体もあいまってなんだか昭和時代の怪文書のような気味の悪さを感じさせる。
自衛隊はなぜこのような広告を出稿したのだろうか…広中さんにお話を聞いた。
ーーこの広告が掲載されていたバスは?
広中:三重交通のバスです。学生がそれに乗っていて、「この広告こわい」ということで僕のところに写真が送られてきました。学生の許可を得てXにアップしました。感想としてはたしかにこわいですね。広告一杯に「自衛隊」と連呼して、背景が黒色で文字が金色?でしょうか。こわいもさることながら、これで何がいいたいんだろう、これではただ怖がらせているだけじゃないかと思いました。自衛隊はいま人手不足で、多くの若者を採用したいのに、この広告ではそれがアピールできてないのではないかと思いました。
ーー三重の自衛隊は以前にもこのような微妙なPRをすることがあったのでしょうか?
古代エジプトの文字ヒエログリフで「自衛隊」と書かれている(広中一成さん提供)
広中:もう一つ三重交通のバスに掲載されている広告を確認しています。古代エジプトの文字ヒエログリフで「自衛隊」と書かれています。もうふざけてるんですかね(笑)。
ーー投稿に対し大きな反響がありました。
広中:Xの反応をみたところ、「こわっ!」とか「えぐっ!」とかいうぱっと見の恐ろしさの反応と、こんな広告しかできない自衛隊はどうなのかという批判がありました。
しかしこうやってXにポストされて反響が大きいということで、広告という点では成功ではないかという意見も結構ありました。私も後者の意見には賛成なんですが、そもそも自衛隊はこの広告で何を言いたかったのかがまったくわからないのです。それだといくら広告が注目されてもあまり意味がないのではないかと思います。その点でもこの広告を作った自衛隊三重地方協力本部にその意図を聞いてみたいですね。
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SNSユーザー達から
「これは怪文書ですね。 萌えキャラや芸能人を使って良いのに。 宿舎とかこういうところにもお金をかけて欲しいです。」「まあ一応上司の決裁が通ったものですので問題ないと判断されたんでしょう 当たり障りのない広告はくさるほどあるのでSNSなどでの話題性を重視したんだと思います」
「広報の問題は結構前からあると思っており、恐らく中央の認識とズレた一貫性のない広告を責任者がよく確認しないまま出しているのでは?というものも見かけます。 リーフレット用の漫画をよくチェックせずに描かせたり、広告のデザインを隊員さんから募集したり、保全上どうなんだろうというものも…」
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