ニューヨークの空港で旅客機と消防車が衝突、パイロット2人死亡
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米ニューヨークのラガーディア空港で22日深夜、着陸中のエア・カナダの旅客機が滑走路で消防車と衝突し、パイロット2人が死亡した。旅客機には乗客72人と乗員4人が乗っており、数十人がけがを負った。
事故があったのは、カナダ・モントリオール発のエア・カナダ8646便。カナダのボンバルディア製のCRJ900型機で、エア・カナダが提携するジャズ・アヴィエーションが運航していた。
午後11時40分ごろ、ラガーディア空港に着陸した直後に、滑走路上で消防車と衝突した。
ソーシャルメディアに投稿された映像では、事故機は機首を上に向けた状態で停止した。
同空港を運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾局のキャサリン・ガルシア局長によると、この事故で41人が病院に搬送された。うち32人はほどなくして病院を去ったが、そのほかは重傷で入院しているという。
ガルシア局長によると、滑走路にいた港湾局の消防車は、ユナイテッド航空の航空機から「異臭の報告」を受けて対応中だった。車内にいた消防士と警官の計2人は病院に運ばれ、「命に別状のない」状態だという。
事故機の乗客レベッカ・リクオーリさんは、着陸直後に大きな音がしたと、米メディア「ニュース12ロングアイランド」に話した。
「着陸はとても荒かった。(中略)全員がそれを感じた。機体がガクンと揺れ、パイロットが衝突を防ごうとブレーキをかけているのが聞こえた」
「ブレーキ音が聞こえた数秒後、ものすごく大きな『ドーン』という音がした」、「乗客全員が座席から飛び上がるほどだった」。
乗客らは互いに助け合いながら、翼を伝って滑り降りて脱出したという。
乗客のジャック・キャボットさんは米CNNに、「いつものような着陸だった」、「すぐに何かに衝突し、そこから大混乱となった。(中略)みんな身を低くし、悲鳴を上げていた」と話した。
事故を目撃したレオ・メディナさん(23)は、「私たちは100メートルほど離れたところにいた。まるで飛行機が真っ二つに切断されたようだった」とBBCに話した。
BBCがアメリカで提携する米CBSニュースによると、衝突時に機体の床にできた穴から転落した客室乗務員が、座席にシートベルトで固定された状態で生存しているのが発見された。乗務員は重傷を負っているものの、命に別状はないという。
ラガーディア空港の航空管制塔の音声記録では、衝突の直前、管制官が「トラック・ワン、止まれ、止まれ、止まれ!」と指示していた。
ニューヨーク市のゾーラン・マムダニ市長は、「悲劇的な衝突」事故だとし、国家運輸安全委員会が調査を進めていると説明した。
運輸省のショーン・ダフィー長官は事故現場を視察。その後の記者会見で、シートベルト着用の重要性を改めて痛感したと述べた。
「昨夜の出来事からもわかるように、(シートベルトは)確かに人命を救う」
事故の影響で、同空港は23日午後2時まで閉鎖された。多くの航空会社の計数百便で欠航や遅延が発生し、利用者らの長い列ができた。
ラガーディア空港は、アメリカで最も利用者の多い空港の一つ。過去1年間で3200万人以上が利用している。
アメリカでは政府機関の一部閉鎖で、運輸保安庁(TSA)の職員が不足している。このことが、今回の航空便の混乱をさらに悪化させた。