前場に注目すべき3つのポイント~再びAI関連株への物色が強まるかを見極め~
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国市場は上昇したものの、医薬品株のインパクトが大きく、東京市場への影響は限られそうである。ただし、エヌビディアなど半導体やAI関連株の一角が買われているため、前日に弱い値動きとなったソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>などの動向が注目されそうだ。昨日はAI関連株の弱い値動きに対して、金融株への資金流入がみられていた。9月末のリバランスの動きの可能性も考えられるため、再びAI関連株への物色が強まるかが注目されよう。
AI関連株への物色が強まるようだと、日経平均株価は45000円突破からのリバウンドが意識される。一方でボリンジャーバンドの+1σが45162円辺りに位置しており、同バンドが抵抗線として機能するようだと戻り待ち狙いの売りを誘う可能性がある。AI関連株への物色が限定的となり、前日からの調整の動きが続くようだと、仕掛け的な動きも警戒する必要がありそうだ。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を睨みながらの展開になろう。そのほか、大手商社株の一角に外資系証券で強気格付けが観測されている。また、昨夕決算を発表したところでは、データHR<3628>、ERIHD<6083>、フェリシモ<3396>、スターマイカHD<2975>が注目されそうだ。
■アンドエスティHD、2Q営業利益 19.4%減 79.73億円アンドエスティHD<2685>が発表した2026年2月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.6%増の1493億4500万円、営業利益は同19.4%減の79億7300万円だった。国内売上高は4月の低気温などの影響で夏物衣料の動き出しが遅かったものの、カジュアルファッション需要が底堅く推移した。海外売上高(円換算)については、中国大陸では不動産不況や消費低迷などの影響は残るものの、コストを抑えた標準型店舗の出店とECとのクロスチャネル戦略が好調に推移。
■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(46397.89、+81.82) ・ナスダック総合指数は上昇(22660.01、+68.86) ・SOX指数は上昇(6369.82、+54.71) ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請・コマツ<6301>関税影響拡大、「鉄鋼」追加で800億円に
・島津製作所<7701>半導体装置向け分子ポンプ拡大、サービス体制強化 ・マツダ<7261>アンモニア発電断念、自営石炭火力30年廃止 ・ホンダ<7267>米宇宙関連と月面電力システム開発契約 ・芝浦機械<6104>独射出機メーカー買収、欧参入拠点に ・東京精密<7729>600mm角の中間基板向けPLP対応装置を開発、28年度に製品化 ・メルカリ<4385>世界展開加速、共通アプリ ・キオクシアHD<285A>米サンディスクと北上工場の新棟稼働、AIDC向けNAND量産 ・任天堂<7974>シンガポールに子会社、東南ア事業促進 ・京セラ<6971>クロック用水晶発振器を量産、業界最小、低電圧で駆動 ・日本製鉄<5401>カナダ鉱山権益30%を取得、高品位鉄鉱石を確保 ・AGC<5201>窓ガラスに防犯カメラ、北九州で実証 ・武田薬品工業<4502>製薬各社、睡眠障害の新薬開発加速 ・セブン&アイHD<3382>セブン-イレブン・ジャパン、店舗に人型ロボ、29年めど ・野村不動産HD<3231>北九州に高機能物流施設を建設 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 日銀短観9月調査大企業製造業DI(予想:+14、前回:+13) <海外> ・特になし 《ST》