トランプ氏、NATO首脳会議でスペインを「相手にするだけ無駄」と批判 グリーンランド領有めぐる主張も再燃
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アメリカのドナルド・トランプ大統領は8日、トルコ・アンカラで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、軍事協力などをめぐり対立が続くスペインを改めて厳しく批判した。また、グリーンランドを領有する意欲を再び示した。
トランプ氏は、NATOのマルク・ルッテ事務総長が見守る中、スペインとのあらゆる貿易関係を断ち切りたいと述べ、欧州の同盟国であるスペインは「相手にするだけ無駄」で、「NATOの中のひどいパートナー」だと非難した。
また、かねてからアメリカが領有すべきだと主張するデンマーク自治領グリーンランドについては、自分の考えにNATOが抵抗していることは「我々にとって大問題」だと述べた。
スペインのペドロ・サンチェス首相はその後、アメリカとの関係は「非常に良好」だと強調し、トランプ氏と非公式に話をしたことを明らかにした。
「(サッカー男子)ワールドカップについて話をした。緊張感はまったくなく、むしろ非常に友好的な雰囲気だった」とサンチェス氏は述べた。
スペイン政府筋はこれに先立ち、スペインはトランプ氏の発言に冷静かつ忍耐強く対応しており、両国の「社会、文化、経済面における良好な関係」を変更するつもりはないと述べていた。
その後、両国の貿易関係に変化はなかった。スペイン政府筋は、昨年のアメリカの対スペイン貿易は黒字だったと指摘している。米議会のデータによると、昨年の両国間の貿易額は750億ドル(約12兆1800億円)規模で、アメリカはスペインよりも30億ドル(約4870億円)多く利益を得ていた。
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欧州連合(EU)はスペインの立場を支持すると表明している。欧州委員会のオロフ・ギル報道官は、EUとアメリカの貿易は「深く統合され、相互に利益をもたらしている」と述べた。
「欧州委員会は、EUとすべての加盟国の利益の完全な保護を、常に確保していく」とギル氏は述べた。その上で、輸入品への関税について定めた、昨年のEU・アメリカ間の貿易合意について記者団に改めて説明した。
トランプ氏は8日、NATO同盟全体にまで言及し、「(NATOは)我々の力になってくれなかった。我々は彼らの力になってきたというのに」と不満を述べた。アメリカは「ロシアからこれらの国々を守るために、この短期間で」1兆ドル以上も費やしたと、トランプ氏は主張した。
トランプ氏はこの日、アメリカ防衛のために、デンマーク自治領グリーンランドが必要だという主張も繰り返した。グリーンランドは「アメリカにとって非常に重要だが、デンマークにとっては重要な場所ではない」と、トランプ氏は述べた。
グリーンランドとデンマークの指導者らは、グリーンランドは「売り物ではない」と繰り返し明言してきた。デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は8日にもこの立場を改めて表明。欧州委員会も「グリーンランドに関する決定は、グリーンランド人とデンマーク人が決めることだ」と明確に述べた。
デンマークのラース・ルッケ・ラスムセン外相はその後、トランプ氏は記者団に対してこの問題に言及したかもしれないが、会議室での協議では言及はなかったと述べた。
首脳会議ではNATO加盟32カ国すべてが、加盟国に対する武力攻撃は全加盟国への攻撃と見なし、各国が防衛に協力すると定めているNATO条約第5条への取り組みを約束した。ルッテ事務総長はその後、記者団に対し、今回の会議は大成功に終わったと語った。