キノコにエアギター、ヒツジ 訪れてみたい不思議なお祭り6選
創造的なエノキタケの衣装を着て、米コロラド州のテルユライド・マッシュルーム・フェスティバルを楽しむ参加者。(THEO STROOMER, REDUX)
毎年1月、インドの上空には大量の凧(たこ)が揚がる。揺れたり落ちたり、色とりどりの競争は夜明けに始まり暗くなっても続く。10月には1500匹のヒツジが、米アイダホ州の山あいの町を行進する。メイン・ストリートを、ウマに乗った牧場主がベルを響かせながら誘導する。フィンランドでは、エアギターの世界チャンピオンが決まる。演者は想像上の楽器をかき鳴らす。
風変わりな素晴らしい体験を求める旅行者にぴったりな6カ所のお祭りを紹介する。そのうち2カ所は、2026年に周年記念を迎える。
国際凧揚げ大会(インド、グジャラート州)
日程:2026年1月10〜14日
インドのアーメダバードにて、国際凧揚げ大会の開幕で参加者が凧を揚げる。(SAM PANTHAKY,AFP, GETTY IMAGES)
毎年1月の凧揚げ大会では、インドのグジャラート州全体の空が競争の場になる。ウッタラヤン(サンスクリット語で「北に動く太陽」)は、ヒンドゥー教の暦で冬の終わりと収穫の季節の到来を告げるもので、凧が中心的な役割を果たす。凧は空を使って友好的に戦うツールなのだ。
1989年以来、州の観光組合が、アーメダバードにあるサバルマティ・リバーフロントで国際凧揚げ大会を開催している。40カ国以上から凧を揚げに人が訪れ、州全体では推定800万〜1000万人の参加者がいるといわれている。
ウッタラヤンは、収穫に感謝し、家族で集まり、日の長い暖かい日々を迎えるという伝統だ。夜明け前には、屋上に人が集まる。ウンディユやジャレビ、チッキ、ティル・ラドゥなどの特別な料理が作られ、子どもたちは理想的な風をとらえるため、朝の5時に目覚ましをかける。
アーメダバード旧市街にある凧の市場「パタン・バザー」は、お祭り前の1週間は24時間営業だ。凧揚げ大会は激しい空中戦になってきていて、参加者はマンジャと呼ばれる、ガラスの粉をまとわせた糸でライバルの凧糸を切ろうとする。
凧が落ちると、「カイ・ポー・チェ!」という声が屋上から響く。暗くなると、トゥッカルと呼ばれる、ろうそくや提灯で飾られた、夜空に光る凧が現れる。(参考記事:「巨大な竜が空を舞う! バリ島に「凧揚げ祭り」が帰ってきた」)
ソンクラーン(水かけ祭)(タイ)
日程:2026年4月13〜15日
ギャラリー:凧揚げや水かけなど、風変わりだけど盛り上がる世界のお祭り 写真6点(写真クリックでギャラリーページへ)
ソンクラーン(水かけ祭)はタイの旧正月のお祭りで、最も暑い時期の4月におこなわれる。バンコクのカオサン通りで、トゥクトゥクから水鉄砲を発射する観光客。(LAUREN DECICCA, GETTY IMAGES)
毎年4月の3日間、この大規模なお祭りで、タイの町中が水のかけ合いの場になる。タイにおける旧正月の祭を意味する「ソンクラーン」は、タイの暦の新年を告げるもので、神聖な意味でも祝いの意味でも、水が中心的な役割を持つ。バンコクのカオサン通りやシーロム通り、チェンマイの旧市街周辺、パタヤやプーケットのビーチなどの人気エリアでは、タイ国政府観光庁によるイベントがおこなわれる。
ソンクラーンはもともと、家族で集まり、家を掃除し、新年の抱負を言い、幸運を祈り年長者に水を振りかけるものだった。それが熱狂的な、町中を巻き込んだストリートのお祭りへと発展した。
大量の水とホースを持った乗客を載せたトラックが町を走り、通りではあらゆるサイズの水鉄砲が売られている。見知らぬ人同士でも、歩道や屋上、走り去るバイクからずぶ濡れにしあう。4月はタイでも一番暑い時期のため、たいていのタイ人はびしょびしょになるのを喜んで受け入れる。(参考記事:「千葉でなぜ開催?タイの水かけ祭り」)