シャオミ、新ハイエンド「Xiaomi 15T」シリーズ 都内にリアル店舗
シャオミ・ジャパンは9月26日、ハイエンドスマートフォン「Xiaomi 15Tシリーズ」を発表し、同日から販売を開始した。ラインアップは上位の「Xiaomi 15T Pro」と標準モデル「Xiaomi 15T」で、価格は15T Proが109,800円から、15Tが64,800円から。販路はXiaomi公式サイトやXiaomi Store各店舗のほか、家電量販店、Amazon、楽天市場、通信事業者を通じて展開する。
同時に、シリーズ初の小型モデル「Xiaomi Pad Mini」や「Redmi Pad 2 Proシリーズ」、「Redmi Pad 2 Play Bundle」といったタブレット3機種も同日発売した。
さらに保証サービス「Xiaomi Care」と買い替え支援「にこスマ買取 for Xiaomi」を開始し、直営店舗「Xiaomi Store」を年内に首都圏3店舗追加、来年には大阪・名古屋へ進出する計画も明らかにした。
Xiaomi 15T Proはライカと共同開発したトリプルカメラシステム(メイン 5,000万画素/5倍望遠 5,000万画素/超広角1,200万画素)を備える。シリーズ初の光学5倍ペリスコープ望遠レンズを備え、最大20倍のウルトラズームに対応。さらにカスタムされた1/1.31型センサー「Light Fusion 900」を搭載し、50MP解像度、13.5EVのダイナミックレンジ、14bit色深度で高精細な描写を実現する。動画は4K 120fpsやHDR10+に対応し、映画制作レベルの映像表現に対応する。
一方、標準モデルのXiaomi 15Tはトリプルカメラ(メイン 5,000万画素/2倍望遠 5,000万画素/超広角 1,200万画素)で、5倍ペリスコープレンズや大型センサーは非搭載。AI処理や高リフレッシュレートのディスプレイなどの基本性能は15T Proと共通する。
CPUに15T Proは「MediaTek Dimensity 9400+」、15Tは「MediaTek Dimensity 8400-Ultra」を採用する。両モデルともにXiaomi独自のAI「Xiaomi HyperAI」に対応。翻訳、文字起こし、画像生成、背景拡張などを端末上で行なえる。Google Geminiの「かこって検索」も利用できる。
ディスプレイは両モデルとも6.7型(2,772×1,280)の有機ELディスプレイを備え、リフレッシュレートは15T Proが最大144Hz、15Tが120Hzとなる。両モデルはIP68防水防塵に対応する。
バッテリーはシリーズ最大の5,500mAhを搭載しており、15T Proは90Wの急速充電により約36分でフル充電が可能。15Tは最大67Wの急速充電に対応し、50分でフル充電できる。また、両モデルはワイヤレス充電にも対応する。なお、日本向けモデルでは、おサイフケータイ(FeliCa)を15T Proのみに搭載する。
サイズ/重量は15T Proが77.9×162.7×7.96mm/210g、15Tが78×163.2×7.5mm/194g。15T ProはWi-Fi 7、15TはWi-Fi 6E。Bluetooth 5.3は両モデル共通。メモリ/ストレージ構成は15T Proが12GB/256GB、12GB/512GB、12GB/1TB、15Tが12GB/256GB、12GB/512GB。カラーは15T Proがモカゴールド、グレー、ブラックの3色。15Tはローズゴールド、グレー、ブラックの3色。価格は以下の通り。
- 12GB/256GBモデル :109,800円
- 12GB/512GBモデル :119,800円
- 12GB/1TBモデル :129,800円
- 12GB/256GBモデル :64,800円
- 12GB/512GBモデル :69,980円
日本での販売戦略については、今回の15Tシリーズに関しては、オープンマーケット向けのSIMフリーモデルを中心に展開する。一方で、キャリア経由の販売も引き続き重視する姿勢を示した。
「Xiaomi Pad Mini」はシリーズ初のコンパクトモデル。価格はメモリ/ストレージ構成8GB/256GBが74,980円、12GB/512GBが93,980円。8.8型(3,008×1,880)、最大165Hzのディスプレイを搭載。CPUに「MediaTek Dimensity 9400+」を採用する。スマートフォンの画面をタブレット上に表示する「Home Screen+」では、ドラッグ&ドロップによるデータ共有が可能。
バッテリー容量は7,500mAhで、充電ポートは下部と側面の2つに備えることで、横向き・縦向きでの充電シーンに対応する。サイズ/重量は132.03×205.13×6.46mm/326g。リアカメラは広角1,300万画素、フロントカメラは800万画素。Bluetooth 5.4、Wi-Fi 7をサポートする。
カラーはグレーとパープル。本日より発売した。
「Redmi Pad 2 Proシリーズ」は、12.1型(2,560×1,600)の大型ディスプレイを搭載し、Dolby Atmosに対応したクアッドスピーカーを内蔵する。大容量12,000mAhバッテリーと33W急速充電に対応する。
価格は、6GB/128GBモデルが39,980円、8GB/256GBモデルが46,980円、タッチ操作を快適にするマットガラスバージョン(8GB/256GB)が49,980円、5G対応モデル(8GB/256GB)が58,980円で提供される。
発売日は、6GB/128GBモデルとマットガラスバージョンが本日より、8GB/256GBモデルと5G対応モデルは10月28日に発売を予定している。カラーはグラファイトグレー、シルバー、ラベンダーパープル(Wi-Fiモデルのみ)の3色。
「Redmi Pad 2 Play Bundle」は子ども向けのタブレットで、11型(2,560×1,600)の大型ディスプレイを搭載。CPUには「MediaTek Helio G100 Ultra」を採用し、価格は4GB/128GBで26,980円。カラーはグラファイトグレーのみ。バッテリー容量は9,000mAhで、画面には反射防止効果と、指紋や汚れが目立ちにくいマット加工が施されている。スピーカーはDolby Atmosに対応。サイズ/重量は254.58×166.04×7.36mm/510g。
同日、製品以外にもサポート面での強化方針や実店舗のXiaomi Storeの拡大を発表した。サポート面では、サービス「Xiaomi Care」と「にこスマ買取 for Xiaomi」を同日開始した。
Xiaomi Careは有償保証サービスで、メーカー保証外の落下や水没による故障にも対応。対象となる端末はXiaomi 15TシリーズおよびXiaomi 15シリーズ。機種によって料金が異なるが、例えば、Xiaomi 15T Proの場合は1年プラン10,980円、2年プラン16,800円。自己負担額は10,000円で年2回まで修理を受けられる。また、発売記念キャンペーンとして、15Tシリーズ購入者は1年プランの料金で2年プランに加入できる。
「にこスマ買取 for Xiaomi」は個人向け中古スマートフォンの買取専用ECサイト「にこスマ」のサービスを、Xiaomi Storeや公式サイトを通じて利用でき、端末の買い替えを容易にする。
実店舗のXiaomi Storeも拡充する。11月には「Xiaomi Storeイオンレイクタウンkaze店」(越谷レイクタウン内)と「Xiaomi Storeイオンモール幕張新都心店」を、12月には東京23区内にも新店をオープンする予定だ。また、来年には大阪と名古屋への進出も計画している。
都内の出店場所については、検討を進めている段階で近日中にお知らせを出せる見込みと説明。また、日本全国にXiaomi Storeを展開する姿勢を示した。来年は東名阪エリアを中心に実店舗を拡大する方針だという。
あわせて、新製品を展示・販売する「Xiaomi EXPO 2025」を開催する。東京・秋葉原のベルサール秋葉原で、期間は9月26日~28日。入場料は無料。会場には同社の電気自動車「Xiaomi SU7 Ultra」も展示されている。
電気自動車の日本での発売計画は現時点で未定。投入には意欲的ではあるものの、国内における電気自動車のニーズや市場調査を行なっている段階だという。一方、「一目見たい」という日本のユーザーからの要望に応える形で実物を持ち込んだとしている。
中国ではすでに同車の販売が始まっており、スマートフォンや家電と連携するEVとして注目を集めているという。同社が開発する「HyperOS」の統合を進めており、モバイルやIoT機器とのシームレスな連携を強化する。
なお、Xiaomiではスマートフォンやタブレット以外にも、スマートウォッチやロボット掃除機や空気清浄機、チューナーレステレビといった生活家電なども発表している。