トランプ氏、中国に米国産大豆「４倍」購入促す－関税停止期限迫る

トランプ米大統領は11日、中国が米国産大豆の購入を大幅に拡大することに期待を示した。12日には米中双方の高関税を一時停止する合意が失効する。

　　自身のＳＮＳ「トゥルース・ソーシャル」への投稿で「中国は大豆不足を懸念している」とし、「中国が大豆の注文を迅速に４倍に拡大することを望んでいる。これは米国の対中貿易赤字を大幅に削減する方法にもなる」と述べた。

　　また投稿の中で中国の習近平国家主席に対して感謝の意を示したが、その理由には触れなかった。

　　投稿を受け、シカゴの大豆先物価格は２％余り上昇し、１週間ぶりに１ブッシェル＝10ドル台を回復した。

　　大豆は中国の食生活や家畜飼料にとって重要な作物であり、中国はかねてから供給確保を重視してきた。米国との関税一時停止は12日に期限を迎えるが、トランプ政権は延長される可能性を示唆している。

　　中国は最大の供給国であるブラジルからの大豆輸入を拡大しているほか、アルゼンチンからの大豆ミールの輸入も試験的に進めており、米中貿易摩擦の中で供給の多様化を図っている。

原題：Trump Says He Hopes China Buys Four Times as Much US Soybeans（抜粋）