いすゞが「最新4ドア・5人乗り4WD」実車展示! 精悍V字グリル×全長5m超え「ド迫力ボディ」がカッコイイ! 6速MTもある「D-MAX」タイ製ピックアップをJMSで披露
いすゞは「ジャパンモビリティショー2025」で、ピックアップトラックの「D-MAX」を展示しました。
日本からも熱視線が注がれる「D-MAX」
いすゞは2025年10月29日、開幕した「ジャパンモビリティショー2025」で、ピックアップトラック「D-MAX」を展示しました。
どのようなクルマなのでしょうか。
D-MAX(ディーマックス)は2002年に登場した貨客兼用のピックアップトラックです。
現行型は3代目で、2019年10月に登場しました。2023年10月にはデザイン変更を含む大幅改良を行っています。
主力ミディアムSUVの「MU-X」とプラットフォームを共通しており、同車とともに欧州や中東をはじめ、アフリカ、中南米、オセアニアなど100か国以上の国と地域で展開する、グローバルモデルとなっています。
ピックアップトラックの主要マーケットとなっているタイでは、1トン積みピックアップトラックとしてシェアの45%、約18万台(2022年度)を販売するなど、いすゞのなかでも主力モデルに位置しています。
現行型では新エンジンとトランスミッションの採用による低燃費化、信頼性の向上、高張力鋼板・フレーム構造の変更により高剛性化と軽量化を実現。
エクステリアはウェッジを効かせた形状として、動きを表現したほか、フロントフェイスにはLEDプロジェクターヘッドライトと幅広のV字型グリルを装備するなど、個性的かつ強い存在感を与えました。
インテリアはU字型のインパネや、シボや加飾の質感に拘った上質な内装を採用し、クラスを超えた質感を実現しました。
さらに、先進運転支援として新世代のステレオカメラの採用により、交差点進入時や横断歩行者、対向車への検知を拡大。側後方支援や渋滞時アシストなども搭載しました。
パワートレインは仕向地により異なりますが、主力市場のタイ向けモデルでは、163馬力を発揮する2.2リッターと190馬力を発揮する3リッターのディーゼルターボエンジンを搭載。6速MTまたは8速ATと組み合わせ、駆動方式はFRと4WDを用意します。
ボディは2ドアと4ドア仕様を用意し、ベーシックな貨物タイプや貨客兼用タイプ、スタイリッシュなオフロード仕様「Vクロス4×4」を設定しています。
ボディサイズは全長4930-5280mm×全幅1810-1870mm×全高1705-1810mmです。
現地での価格は55万8000バーツ(約263万円)から129万7000バーツ(約607万円)です。
今回JMS会場で展示されたのは、タイ仕様の2.2リッターのAT車で貨客兼用の標準モデル「ハイランダー」です。
日本においては販売されていないモデルですが、国内のピックアップトラック市場ではトヨタ「ハイラックス」(現在受注停止中)と三菱「トライトン」の2択しかないこともあり、一部のユーザーから国内導入を求める声が多数寄せられています。
これについて、いすゞのブース担当者は以下のように話しています。
「法規としてはヨーロッパでも販売しているので、排ガスなどの規制はクリアしていますが、日本で新たに認証を取ったりするとそれなりの費用がかかりますから、台数を鑑みると難しいところだと思います。
現在日本で販売する予定はありませんが、国内でも導入を求める声が一部で上がっていることは認識しています」
残念ながら国内に導入されることは現時点でなさそうですが、アウトドアレジャーが一般化した現在、荷物と人どちらも乗せられるピックアップトラックの需要は一部で根強く、熱望すれば国内に入ってくる可能性もゼロではなさそうです。