「ドーンとすごい音」車のタイヤ外れ…4歳と6歳の男児、15歳の女子高校生、49歳の女性の4人に衝突 全国で相次ぐ脱輪事故 JAF「主な原因はナットの緩み」

あわや大惨事という事故だった。長野市の県道で4月27日、走行中の車のタイヤが外れ4人に衝突した事故で、車は市内の自動車販売店のものであることが新たにわかった。警察は整備不良の可能性があるとみて原因を調べている。全国でも相次ぐタイヤの脱輪事故。JAF・日本自動車連盟は注意を呼び掛けている。 【画像】走行中のミキサー車の後輪が外れる

事故があったのは長野市中越の県道。 4月27日午前10時過ぎ、走行中の普通乗用車の後輪のタイヤ2本が外れ、そのうち1本が近くのたい焼き店の列に衝突した。 4歳と6歳の男の子と15歳の女子高校生、49歳の女性の4人が搬送されたが、いずれも軽いけがだったという。 たい焼き店の店主は「この辺に並んでいた人に直撃したらしい。タイヤがドーンと、ものすごい音がした。それで花をダーンと倒して。怖かったから、子どもさんがずっと泣いてた。惨事にならなくて本当によかった」と語った。 一方、外れたもう1本のタイヤは店の反対側に転がっていったという。 歩行していた男性は「ガガーっと(音が)して振り向いたんだ。そしたらタイヤ1本外れてこっちに転がってきたんだ。それで俺こうやって逃げてさ。巻き込まれなくてよかった」と当時を振り返った。

車は市内の自動車販売店のもので、販売店によると、当時は男性従業員(31)が運転していたという。 タイヤは後輪の2本がほぼ同時に外れたとみられ、警察は整備不良の可能性もあるとみて、男性や販売店に整備状況を確認するなど原因を調べている。

全国でも相次ぐタイヤの脱輪事故。 札幌市では2023年、軽自動車から外れたタイヤが当時4歳の女の子を直撃し、意識不明の重体となる事故が起きた。 長野県内でも2022年1月に走行中のミキサー車の後輪が外れ、600メートルほど転がって対向車に衝突する事故が起きている。 JAF・日本自動車連盟によると、走行中の脱輪の主な原因は「ナットの緩み」で、タイヤを履き替える時期に増える傾向があるという。 JAFは「自分でタイヤ交換をする場合は、必ず車種によって決められた適正値でナットを締めること」「走行中にタイヤから異音がするなど、違和感を感じたら、すぐに運転をやめ、点検をすること」など、注意を呼び掛けている。 (長野放送)

長野放送

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