コカ・コーラ、米国内向けコーラでサトウキビ糖使用へ-トランプ氏
- これまで使用されていた異性化糖をケネディ厚生長官が問題視
- 穀物メジャ-AMDの株価は8%安、コカ・コーラはほぼ横ばい
トランプ米大統領は、米飲料大手コカ・コーラが国内で販売する炭酸飲料「コーラ」にサトウキビ由来の砂糖(ケーンシュガー)を使用することに合意したと、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で明らかにした。
トランプ氏は「米国内で販売されるコーラに本物のケーンシュガーを使用するようコカ・コーラと話してきたが、彼らはこれに同意した」と説明。「コカ・コーラの幹部に感謝する」とコメントした。
コカ・コーラは「当社の象徴的ブランド『コカ・コーラ』に対するトランプ大統領の熱意に感謝する。コカ・コーラ製品群における新たな革新的な製品展開については、まもなく詳細を共有する予定だ」と発表した。
コカ・コーラはすでにケーンシュガーを使用したメキシコ版コーラを販売している。同社は、米国内で全製品をケーンシュガーに切り替えるかどうかについては明言を避け、22日の決算発表時にさらなる詳細を公表する予定だとした。
同社のウェブサイトによると、同社の主力製品であるオリジナルのコーラには現在、トウモロコシから作られる異性化糖(高フルクトース・コーンシロップ)が使用されている。クリーブランド・クリニックによると、異性化糖は通常の砂糖よりも保存性が高く、安価で甘みも強いため、加工食品に広く使われているという。
ケネディ米厚生長官は「異性化糖は至るところに存在し、米国民の健康を損なっている」と発言している。
米農務省によると、2025-26年シーズンの米国内のケーンシュガー生産量は、同国の砂糖供給全体の約30%を占める見通し。それ以外の砂糖はビート由来のほか、メキシコなど他国からの輸入に依存している。
穀物メジャー、米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)の株価は、米国時間引け後の時間外取引で一時8%下落。コカ・コーラの株価はほぼ横ばいとなっている。
原題:Trump Says Coca-Cola Agrees to Use Cane Sugar for Coke in US (2)(抜粋)