米国株式市場=S&P500・ナスダック下落、中東情勢に警戒

米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合指数が下落して取引を終えた。(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合指数が下落して取引を終えた。投資家がイランとイスラエルの紛争への米介入を巡り神経質になっていることから、取引は大半にわたって不安定だった。

欧州各国の外相とイラン外相が20日にジュネーブで開催した協議は、進展の兆しがほとんど見られずに終了した。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「投資家は、このような状況では、特に週末を前にして株を買うことに少々不安を感じている」と述べた。

今週はダウがほとんど変わらず、S&P500は0.2%下落、ナスダックは0.2%上昇した。

エヌビディア<NVDA.O, opens new tabなどハイテク関連の大型株は、S&P500とナスダックで最も下落したセクターの一つだった。
こうした中、食料品チェーンのクローガー<KR.N, opens new tabは逆行高。年間業績予想の上方修正を好感し9.8%上昇した。
ITサービスプロバイダーのアクセンチュア<ACN.N, opens new tabは6.9%下落。第3・四半期の新規受注減少が嫌気された。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.1対1の比率で上回った。ナスダックでは、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.4対1の比率で上回った。

この日は個別株オプション・株価指数先物・株価指数オプションの3つのデリバティブ商品が同日に決済期日を迎える「トリプルウィッチング」だった。

米取引所の合算出来高は209億1000万株。過去20営業日の平均は180億6000万株だった。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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