三遠が一挙5選手と契約継続…“日本代表4人衆”と若手有望株が来季も残留

　B1中地区を制した三遠ネオフェニックスは6月2日、吉井裕鷹、大浦颯太、佐々木隆成、津屋一球、湧川颯斗の選手5名と、2025－26シーズンの契約継続に合意したと発表した。

　現在26歳の吉井は196センチ94キロのスモールフォワード。パリ2024オリンピック日本代表として活躍して迎えた今シーズンから三遠に移籍すると、主にスターターとしてリーグ戦52試合に出場し、1試合平均11.3得点3.8リバウンド1.8アシスト、3ポイント成功率36.6パーセントの好成績をマーク。チームの地区優勝に大きく貢献した。

　29歳の佐々木は180センチ77キロのポイントガード兼シューティングガード。こちらはパリ五輪代表からは漏れたものの、その後のアジアカップ予選でホーバスジャパンの主戦ガードとして活躍。三遠在籍3年目となった今シーズンは、チャンピオンシップでアキレス腱断裂のアクシデントに見舞われたが、レギュラーシーズンに11.5得点2.1リバウンド、リーグトップの6.5アシストを記録。自身初めてベストファイブにも選出された。

　27歳の大浦は182センチ76キロのポイントガード。加入2年目となる今シーズンは59試合の出場で9.8得点2.0リバウンド4.6アシストの活躍を見せ、ベスト6thマン賞を受賞。こちらも日本代表としてプレーしながら、地区王者に輝いたチームを支えた。

　6月7日に27歳となる津屋は、191センチ92キロのシューティングガード。今シーズン開幕前にサンロッカーズ渋谷から三遠に加入すると、日本代表にも招集されながら、リーグ戦59試合に出場。7.0得点1.8リバウンド1.0アシスト、3ポイント成功率40.1パーセントと攻守に爪痕を残した。

　21歳の湧川は、194センチ84キロのポイントガード。福岡大学附属大濠高校からプロ入りし、今シーズン開幕前に滋賀レイクスから三遠に活躍の場を移した。年間優勝を争うCSでは1試合の出場にとどまったものの、レギュラーシーズン56試合に出場し。4.5得点1.8リバウンド1.2アシストを記録。リーグ屈指の強豪でも成長の証を示した。

　三遠にとっては、今回発表された5名が選手の契約継続“第1号”。チームを支えた主力日本人選手が、早々に残留決定となった。

■コメント全文

▼湧川颯斗 「三遠ネオフェニックスの湧川颯斗です。来シーズンこそチャンピオンを取れるよう、今シーズン以上にチームの力になれるよう頑張っていきます。来シーズンもたくさんの応援をよろしくお願いいたします」

▼津屋一球 「今シーズンはとても悔しい思いをしましたが、その中でもたくさん学び、成長させてもらいました。これを無駄にしないよう、また高みを目指していきます。三遠ネオフェニックスでもっと勝ちたいですし、チームに必要不可欠な存在だと思ってもらえる選手に成長していきたいと思うので、来シーズンも引き続き応援のほどよろしくお願いいたします」

▼大浦颯太 「来シーズンも三遠ネオフェニックスでプレーできることを嬉しく思います。責任と覚悟を持って最後まで戦いますので、応援よろしくお願いします」

▼佐々木隆成 「『三遠ネオフェニックスで優勝したい。』その強い決意を持って、サインしました。来シーズンもまた三遠ネオフェニックスの一員として、プレーできることを心から嬉しく思います。優勝を目指すためにはチームだけでなく、クラブ、ブースターの皆さん、日頃から支えてくださるパートナーの皆さん、行政の皆さんと団結し、その目標にコミットすることが重要だと思っています。今シーズンの最後は僕も予想していなかった怪我という形でチームに負担をかけ、シーズンが終わってしまいました。チャンピオンシップ セミファイナルGAME3終了後、コートからロッカールームに戻る時に皆さんからいただいた声援は、今でも僕の心に残っています。来シーズンの開幕には間に合いませんが、必ずコートに戻り、チームメイト、そして皆さんと一緒に優勝を目指します。来シーズンも引き続き応援のほどよろしくお願いいたします」

▼吉井裕鷹 「皆さんこんにちは、三遠ネオフェニックス10番吉井です。来シーズンも三遠ネオフェニックスのユニフォームを着て、チームに貢献させていただくことになりました。今シーズンを経て、自分自身成長できていることを実感しています。まだまだ成長できると思っていますし、その成長できる場が三遠ネオフェニックスだと思っています。今シーズンのCSではセミファイナル敗退と、悔しい経験をしました。来シーズンはあのような僅差をものにできるよう、日々の積み重ねを大切にしていきたいと思います。来シーズンこそは優勝したいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします」