GL突破確定のU-20日本代表が最終節・ニュージーランド戦へ、船越監督が語る今後の展望…決勝Tも見据えた采配は

ニュージーランド戦に備えるU-20日本代表

 U-20日本代表は現地時間2日、チリ・バルパライソでトレーニングを行った。あす3日午後8時(日本時間4日午前8時)のグループリーグ第3節でニュージーランドと対戦する。前日練習には選手21人全員が集結。冒頭15分のみが報道陣に公開された。  日本はすでに開幕2連勝でグループリーグ突破を確定済み。2試合を終えた時点でA組1位に立つが、まだ順位は決まっておらず、最終順位は1位から3位まで可能性が残る。1位で通過すれば中4日でC組、D組、E組いずれかの3位と対戦。一方、2位の場合は中3日で“死の組”C組の2位と戦う。3位の可能性こそ限りなく低いが、順位次第で今後の疲労度合は大きく変化する。

 日本はニュージーランドと引き分け以上で自力での首位通過が決まる状況。だが、船越優蔵監督には慢心はない。

「こういう状況にいられるのは幸せなこと。でも、われわれが目指すのはもうちょっと上だし、本当に足元を掬われないように。勝負は些細なところから自分たちの手からこぼれ落ちる。それだけはやめようと話はしている」  対するニュージーランドは1勝1敗の勝ち点3で現在3位。グループ突破の可能性も大きく残しているなかで日本に挑んでくる。指揮官は対戦相手について「組織的でサイズもある。(日本は)彼らにないものを持っているので、そこで勝負したい」と印象を語る。 「(彼らにないものとは)機動力。個人のパワーやアビリティは彼らにあるかもしれない。だけど、われわれは1+1が3にも4にもなる。そこはわれわれに分がある」。日本はスピードと組織力で、ニュージーランドの個の力に対抗していくつもりだ。  第1節から第2節までで先発は2人の変更のみ。ニュージーランド戦と、その先の決勝トーナメント4試合を見据えて、船越監督は選手の起用法をほのめかす。 「使えるメンバーは21人。その選手をうまく使いながら、戦力を落とさずに徐々に上げていけるようなことをしていく。それが僕の仕事。スタートとサブで分けるのではなく、21人をうまくミックスさせてやる。次の試合は数名変えるかもしれないし、そのまま行くこともあるかもしれない。あと5試合のうち5試合目に目減りしたらもったいないので、一番いい舞台のときに万全のコンディションで立てるような準備をしたい」  開幕当初はコンディションが上がり切っていなかった選手も、一様に好調をアピールしている。船越監督は「誰が出ても問題ないし、気持ち的にやってやろうという選手はいると思う。そういう選手には大いに期待したい」と各選手の状態を見極めて最終節に臨む。 (取材・文 石川祐介)●U-20ワールドカップ2025特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

関連記事: