夏祭り会議に刃物男 凶行一部始終 死亡被害者との接点
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夏祭りの準備中、公民館に刃物男が乱入した事件。取材を進めると、男と亡くなった男性との接点が見えてきました。
刃物男乱入…強い殺意か?
間近で事件を見た人が語る緊迫した一部始終。地域の交流を願っていた男性は、なぜ殺害されたのでしょうか。
事件は、地域の人が集う公民館で起きました。
事件が起きたのは、2日午後7時半ごろ。静岡市の公民館で、石上義之さん(78)が50代の男に刺され死亡しました。
公民館では、週末行われる夏祭りの打ち合わせが行われていました。
会も終わりに近づいた時、一人の男が入ってきました。
40人ほどがいた会合。その状況が分かってきました。
会合も終わりに近づいた時、後ろのドアから入ってきた50代の男。そのまま、座っていた石上さんの背後に向かいます。そして、かばんからサバイバルナイフのような刃物を取り出し、石上さんの背中を複数回刺したということです。
前方に逃げた石上さん。そのあとを50代の男が追いかけます。
会場の前方、そして被害者のすぐ後ろにいた人、男を取り押さえた人。公民館での一部始終、そして2人の接点が見えてきました。
静岡市の公民館で、石上義之さんが50代の男に刃物で刺され死亡した事件。
亡くなった石上さんが刺されたのは、夏祭りの打ち合わせの会合。会も終わりかけの時、後ろから入ってきた50代の男に刺されました。
多くの人が、後ろの出来事に気付かなかったなか、前方から一部始終を見ていた人がいました。
その後、刺した50代の男は、自分の首も刃物で刺して病院に搬送されています。
こちらの女性は、被害者のすぐ後ろに座っていました。
ここに座っていた男性は、男を取り押さえるのに加わりました。
亡くなった石上さんが企画した夏祭り。中止の知らせが入りました。
2人の共通点も分かってきました。関係者によると、病院に搬送された50代の男は昨年度、この自治会の役員を務め、農業の組織にも所属。この2つの組織には、亡くなった石上さんも所属していました。
「(Q.そこでの2人の関係性は?)ほとんど会うこともないのでは。(刺した男は)ほとんど今、農業やっていないのではないか。(刺した男の家の)庭木が剪定(せんてい)されてなくて道路にはみ出たり、(石上さんらが)注意したことがあったとは聞いた。(2人の接点は)あえていうならそれくらいしか」