THE ALFEEのコンサートグッズに何故か「お醤油セット」があったので買ってみた

『THE ALFEE』のライブに行ってきた。デビュー51周年にして、エネルギーは増す一方であることを実感。ライブは言うまでもなく大盛り上がり、グッズも売れに売れていた。

何か思い出に買いたいと、記者も長蛇の列に並んだ。お品書きが掲示されていたので眺めていると、ひとつだけ妙に浮いている商品がある。「ALFEE印のお醤油3種セット」だ。

『THE ALFEE』と醤油は、なにか縁があっただろうか。記者が知らないだけで、実は『THE ALFEE』ならではのグッズなのかもしれない。買ってみることにした。

・醤油の販売も納得

パンフレットやTシャツ、マラカスライトなど定番グッズに混じり、突如現れる「ALFEE印のお醤油3種セット(税込1800円)」。

THE ALFEEは「ALFEE KITCHEN」という料理企画に長く取り組んでいる。その中で調理道具などを販売することもあったので、よくよく考えれば、醤油を販売したって不思議ではない。

100mlの、手のひらサイズの醤油が3本。さしみしょうゆ・たまごかけごはんのしょうゆ・かけしょうゆと、それぞれ用途が分かれているようだ。嬉しいことに、メンバー直筆文字のミニステッカー付きである。

作っているところは、兵庫県の池本醤油合名会社。神戸市を拠点とする、同市唯一の醤油蔵であるらしい。

・THE ALFEEらしい醤油でした

時間をかけてじっくりふつふつと作られる美味しい醤油は、同じメンバーで長く活動を続けているTHE ALFEEと、どことなく重なる部分があるように感じる。

まずは「さしみしょうゆ」からいただいてみよう。色は濃い目だ。刺身につけるとほんのり香りが豊かで甘味があり、素材の美味しさを引き立ててくれそうな味。脂がのった魚にも、とても合いそうだ。

定番でありながらどっしりとした貫禄がある。THE ALFEEの曲で表すならば『星空のディスタンス』といったところだろうか。THE ALFEE、2発目のヒット曲であり、代表曲のひとつ。

2024年12月31日に出場した「第75回NHK紅白歌合戦」でも歌った、誰もが一度は聴いたことがあるに違いない曲だ。耳馴染みがある、かつ、何度聞いても違った旨味が染み出すところが「さしみしょうゆ」っぽい。

そして次に「たまごかけごはんのしょうゆ」だが、こちらは淡口醤油に鰹節エキスを混ぜたもの。3本の中では一番色が薄く、透き通っていて、恐らく卵黄を奇麗に見せるためだろう。技が光る1本だ。

真っ先に思い浮かんだのは『幻夜祭』という曲。歌詞が時代を反映してか挑戦的だなと思うのと、曲全体に変拍子が採用されていてリズムがとても難しい。

しかしTHE ALFEEが歌って弾くことにより、難しさを感じさせずまとまりが生まれ、何度でも繰り返し聞いてみたくなる……そんなところが、どことなく「たまごかけごはんのしょうゆ」っぽい。

最後に「かけしょうゆ」だが、はて、かけしょうゆとは。何かにかける醤油という意味だろうか。取り敢えず豆腐にかけてみたが、甘くてまったりとしていて美味しい。

醤油自体の主張がしっかりしていながらも、素材を引き立てることに長けている味がした。煮物などにも良さそうだ。奥行きを感じる味で、どこへ着地するか、無限の可能性を感じる。

こちらはさながら『メリーアン』だろうか。はじめは意味が分からないが、かみ砕いていくほどに、その奥深さを知ることができるのだ。定番でありながら、知れば知るほど、わからないところが出て来るところが面白い。

これらの醤油がどこまで意図してパッケージされたかは定かでないが、使ってみると三者三様でそれぞれに特徴があり、まさに “THE ALFEE” らしい。

醤油との相性が良いだなんて、歴史の長いバンドならでは、THE ALFEEだからこそだなと妙に感心してしまった次第である。

参考リンク:THE ALFEE 51st Anniversary Spring Celebration Livegoods 執筆:K.Masami Photo:Rocketnews24.

▼アルフィーらしさを感じる醤油でした。ステッカー入り

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