「日本ツアー選手権」中継はBS、CS、YouTubeに NHKの“撤退”がもたらした変化

2026年 BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ

◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日(4日)◇宍戸ヒルズCC 西C(茨城)◇7431yd(パー70)◇曇り(観衆1777人)

2000年に「JGTO TPC イーヤマカップ」として始まった国内メジャーはことし、地上波のテレビ放送を初めて失った。第1回大会から中継を担ってきたNHKが昨年大会限りでオンエアを終了。BSフジ、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のYouTubeチャンネルで4日間を通じて生中継される(CS局ゴルフネットワークは1番ホールの様子を放送)。

公共放送局の撤退の余波は大きいと言わざるを得ない。日本のトーナメントでは数少ないライブでの地上波放送は、ゴルフに疎い視聴者層へのアプローチとして絶大な影響力があった。インターネットを介さずに全国のお茶の間に届くコンテンツは、スポーツ報道に置いて今や限りなく少ない。

中継体制の大幅な変更は男子ゴルフの価値に影を落とすようで、必ずしもすべてがネガティブとも言い切れない。今大会の映像はBSフジとJGTOの共同著作という形式で制作される。ツアーは撮影された映像素材を来年度以降の大会プロモーション等に主体的に利用できることになった。場内では例年3ホール以下に限定されていたギャラリーによる選手の撮影(シャッター音等でプレーの邪魔にならないのが必須条件)が、18ホール全エリアに広がったのも、新たな放送体制の下で実現した施策だ。

また、大会をスポンサーする企業側にとっては、「前中継局がNHKだった」という事情による変化もある。昨年まで場内に掲示される広告は企業名に限定されたものが、ことしは商品名の紹介も可能に。例えば、大塚製薬は今後「ポカリスエット」、第一三共ヘルスケアが「ロキソニン」をPRできる。

13番(パー3)、ティイングエリア後方にホールインワン賞のBMW車両(iX M70 Frozen Deep Grey)が鎮座するようになったのも、今大会が初めてとなった。(茨城県笠間市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。X(旧Twitter): @yktrgw

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