元マンUリンガードがACLEで町田に見参! 日本の記者にも笑顔で対応「良い雰囲気だった」「町田の7番は常に脅威。6番のヘディングも…」
FCソウルのMFジェシー・リンガード
[9.16 ACLEリーグステージ第1節 町田 1-1 FCソウル 町田]
FC町田ゼルビアのアジア初陣では、名門マンチェスター・ユナイテッドにアカデミー時代から長年にわたって在籍し、イングランド代表としても32試合6得点という実績を持つMFジェシー・リンガードがFCソウルのキャプテンとして町田市立陸上競技場のピッチに立った。
2トップで先発したリンガードは0-0で迎えた後半15分、カウンターの局面で右サイドに流れ、精度の高いクロスでFWマルコ・ドゥガンジッチの先制ゴールをアシスト。昨年2月のFCソウル加入から1年半、32歳となったいまも神出鬼没のポジショニングとハイスピード下での技術の高さは健在で、Kリーグを代表するスターとしての威厳を見せていた。 試合後、リンガードは日本の記者陣の取材にも終始笑顔で応じ、町田での試合を「とても楽しい時間だった。良い雰囲気だったし、チャンピオンズリーグに相応しい舞台だったと思う」と総括。「僕たちも良いプレーができたし、試合を楽しめた。ただ最後までリードを守り切れなくて勝ち点3を取れなかったことだけが残念だった」と1-1の引き分けという結果を受け止めていた。 さらにアシストの場面については「僕とマルコはピッチ外でも素晴らしい関係を築けているし、それがピッチ上でもいつも助けになっている。彼のタイミングの良い動きは常に見ている」とコメント。今年2月に加わったクロアチア出身のドゥガンジッチとの連係の良さをアピールしていた。 Kリーグではボール保持率の高いチームとして知られるFCソウルだが、この日は町田にボールを持たせ、カウンター狙いに徹する時間帯も見られた。 それでもマンチェスター・U時代には2015-16シーズンにFA杯制覇、16–17シーズンにUEFAヨーロッパリーグとカラバオ杯制覇に貢献したリンガードは「カップ戦のフットボールはリーグとは違う。カップ戦のフットボールでは何が起きるかわからないし、リーグ戦のスタイルをカップ戦に持ち込めないこともある。全く違うマインドセットだし、全く違う雰囲気になる。その中で良い試合ができていたと思う」と冷静に語った。事前には町田のスカウティングも行っていたようで「ウイングの7番は常に脅威になっていたし、彼には注意しないといけなかった。あと右サイドにロングボールを多く使ってくることもわかっていた。6番がいつもヘディングで競っているよね。だから気の抜けない試合だった」とMF相馬勇紀(7番)、MF望月ヘンリー海輝(6番)を挙げながら町田の印象を語ったリンガード。加えてプライベートでも訪れたことがある日本について「ホテルでもよくしてもらっているし、東京はいつも素敵な街だよ」と愛情を口にし、スタジアムを後にした。
(取材・文 竹内達也)●ACLE2025-26特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中