最新お手頃スマホ「Pixel 10a」触ってみた。何が削られ、何が強化されたのか

Photo: 小野寺しんいち

「なんとなくスゴイ」

そんな機能に興味なし。欲しいのは、必要最低限なのにちゃんと最先端なシンプルスマホ。

これにちょっとでもビビッとくるなら、「Pixel 10a」結構ありな選択肢かもしれませんよ!

Photo: 小野寺しんいち

明日4月14日から、Pixel 10シリーズの廉価モデル、Google Pixel 10aが発売開始。価格は128GBで79,900円と、前モデルのPixel 9aから据え置きとなりました。

廉価版で気になるのは、無印版からどこまで機能が削られて、前モデルよりどこがアップデートされたのか。いち早くGoogleからお借りできたので、その辺りレポートしていこうと思います!

スペックのチェックから

Photo: 小野寺しんいち

まずは、ざっとメインどころのスペックを確認しておきましょう。

プロセッサ:Google Tensor G4

メモリ:8GB

ストレージ:128GB / 256GB

ディスプレイ:6.3インチ、1,080 x 2,424 pOLED

カメラ:48MP(広角)、13MP(ウルトラワイド)、13MP(前面)

バッテリー:標準 5,100 mAh(最小 5,000 mAh)

サイズ:縦 153.9 mm、横 73.0 mm、厚さ 9.0 mm

重量:183g

色展開:Lavender / Berry / Fog / Obsidian / Isai Blue(日本限定モデル)

Pixel 9a、Pixel 10との比較表はこちらです。

Image: 小野寺しんいち

とにかくシンプルに。Pixel 10a、4つの削ぎ落としポイント

ではでは、どこまで機能はシンプルになっているんでしょう?

廉価版モデル、Aシリーズゆえの徹底。Pixel 10やPixel 10 Proの主力端末から色々と機能を削り、しっかりコストダウン、そして見た目も使い勝手もシンプルに。抑えておきたい4つの削ぎ落としポイントを紹介します。

前モデルと同じチップ。意外と英断か?

Photo: 小野寺しんいち

一つ目は、ちょっとガッカリ感もあるプロセッサ。上位機種で使われている最新の「Tensor G5」ではなく、前モデルのPixel 9aと同じ「Tensor G4」が採用されました

しかしここは、近年のメモリの高騰を考えると仕方がない部分とも言えそうです。G5を使えば価格が上がる。そしたらAシリーズの意味ないですからね。G4でもしっかりGeminiを使えるので、むしろAシリーズを求めるユーザーには良い判断とも言えるかも。

カメラも進化なし。でも48MPは強い

Photo: 小野寺しんいち

そして、カメラ。こちらも前モデルと全く変わっておりません48MPの広角カメラと、13MPのウルトラワイドカメラの構成です。Pixel 10以上に付属の、望遠カメラはありません

確かに望遠なしだと撮影の幅は狭まりますが、日常的な撮影なら十分という人も多いのではないでしょうか。それに望遠カメラがないだけで、ズームできないわけじゃない。最大8倍の超解像ズーム(AIで補正するズーム)は可能です。

さらに、ゆってもカメラは48MPですからね。iPhone 17 Proのメインカメラも同じ48MP。現行のスマホの中ではトップレベルの画素数です。

Pixel 10aでパチり。

Pixel 10aで撮影

しっかりAI補正も効いていて、Pixelならではの一瞬で映える写真が撮れました。

Pixel 10とも比較してみました。

Pixel 10で撮影Pixel 10aで撮影Pixel 10で撮影

負けず劣らずな写真が撮れているように感じます。

使えない機能もあるけれど、ちゃんとAI使えます

AI機能も絞られています。Pixel 10やPixel 10 Proで使える、ユーザーのニーズを予測して提案を行う「マジックサジェスト」や、通話をリアルタイムに翻訳する「マイボイス通訳」なんて驚きの機能はおあずけ。

カメラコーチ使用中

ただ、進化した「かこって検索」や、着用イメージを確認できる「バーチャル試着」、こうやって写真撮るといいよと教えてくれる「カメラコーチ」、集合写真で全員がいい感じの表情になる「オートベストテイク」などの最新AI機能は使えます

いろんなスマホを触ってきた経験上、PixelのAI機能って、頭一つ抜けてます。人によって使う使わないは分かれると思いますが、これぞPixelならではの体験。最も低価格なスマホでも触れることは、一つの価値と言えると思います。

カメラが埋め込まれ、スッキリボディに

Photo: 小野寺しんいち

そして、見た目は過去イチ、いやスマホイチ? シンプルになりました。

見てください、この背面のツルッと感。カメラの出っ張りがなくなり、凹凸のない非常にシンプルなデザインになりました。

Photo: 小野寺しんいち

これ、実際に手に持つとその良さを実感できます。これだけでなんだかスマホの手馴染みがいいんです。手に持ち、手で握り、ポケットに入れ、と、いつものスマホ体験がツルんと心地いい。

これだけはマスト。Pixel 10a、5つの進化ポイント

一方で、ちゃんと9aから進化している機能も存在します。実は、このアップデートがかなり効いている。

ついに、カバーガラスがアップデート

Photo: 小野寺しんいち

Pixel Aシリーズが、もっと頑丈になりました

今回ディスプレイに採用されたのが、「Corning Gorilla Glass 7i」。前モデルの9aが使っていたのは「Corning Gorilla Glass 3」という10年以上も前のもの。新しくなって、より安心感が増しました。

もっと速く充電できるように

Photo: 小野寺しんいち

充電速度もアップしています。有線では、最大23Wから30Wへ、ワイヤレスでは最大7.5Wから10Wへ進化しました。

「ヤバ! 充電してない、速くたまってくれー!」な朝など、充電スピードが少しでも速くなるのは、日々の生活に直で効いてくる改善です。

ちなみに、バッテリーもパワーアップしていて、スーパー バッテリー セーバー使用時のバッテリー駆動時間が最長120時間と、9aより20時間プラスになりました。今回は数日間のレビューでしたが、バッテリー持ちの良さを少なからず体感しました。

明るい外でも見やすいように

Photo: 小野寺しんいち

そして結構ありがたいのが、輝度が上がったこと。10aはピーク輝度が3,000ニトで、9aの2,700 ニトを上回ります。太陽の下で使っても、見にくいなんてことはありませんでした。

発熱防止設計に

細かいですが、モデムがPixel 10と同世代のものに更新されています。9aの弱点だった発熱や激しいバッテリー消費が抑えられる設計になりました。

これも、普段使いにありがたいやつ。

純正カバーをつけて Photo: 小野寺しんいち

エアドロ対応で、iPhoneとのやりとりが可能に

そして隠れた目玉機能が、AirDropとの連係です。

標準のファイル転送機能Quick Shareを使い、データをiPhoneに送れるようになりました。これまでAndroid OS、iOSを隔ててきた悲しき壁。Aシリーズも、この壁突破します!

良いものを確実に。そんな気持ちに応えるPixel 10a

Photo: 小野寺しんいち

総評としては、大きな進化はないものの、基礎力が上がり、よりしっかり使える端末になったという感じ。

Aシリーズに求められるものって、こんなところですよね。

  • なるべく価格を抑え
  • なるべく使いやすく
  • だけど必要な機能はちゃんと網羅している

これらをしっかり、しかも高いクオリティで満たしているスマホだと思います。

とはいえ、廉価版で79,900円かぁ。安いとは言い難い。その分、着々と実力を身につけた裏切らない良スマホ、Pixelの安定感に魅力を感じられれば、この価格も頷けるとは思います。

別に驚くようなことができなくてもいい。ちゃんと良いものを確実に。でもPixelらしさも忘れずに。そんな新しいお手頃Pixel、ハマる人結構いるのでは?

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