【○2軍虎将トーク】阪神・平田2軍監督、復帰後先発で3回無失点の高橋遥人は「悪くはない。格別良くもない」

試合前練習で笑顔を見せる阪神・平田勝男2軍監督

(ウエスタン・リーグ、くふうハヤテ2-3阪神、25日、ちゅ〜る)阪神がくふうハヤテに3-2で勝利し、連敗は3でストップした。昨年11月に受けた「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」から復帰し、初先発となった高橋遥人投手(29)が3回2安打無失点の好投。地元・静岡での凱旋登板で最速は151キロを計測した。五回には3番手で島本浩也投手(32)が、5月6日の巨人戦(東京ドーム)以来のマウンドに上がり、1回無失点。打っては島田海吏外野手(29)が4安打を記録した。平田勝男2軍監督(65)の一問一答は以下の通り。

――高橋が復帰後初先発

「球数が34球かな。三振が1個もなかったけど。なかったでしょ。やっぱり相手がね、良いピッチャーなんで初球からどんどん打ってきたんで。球数的にもね、初回は7球か。球数的にはちょっと34球で終わったけど、相手が初球から打ってきたにしても、ちょっといつもの遥人より、こうやって徐々に。今日は3イニングということでね。悪くはない。格別良くもない。でも、普通でもこのぐらいのピッチングは遥人はできるってことやな」

――しっかり先発で3イニング投げられたことが大事

「そう。今そういう段階だから。この前の1イニングから3イニングというね、そういうリハビリ組の段階を踏んでるだけなんで、もちろん、遥人だとね、9人中7人三振とかいう風にちょっと思いがちだけど、今日、ツーシームとかいろんなね、スライダーも交えながら投げてたんで、これは段々段々、そういうところでイニングが伸びていくと、また違う形になってくると思うよ」

――次は5イニングか

「明日の状態を見てということなんで。そこは何イニングなのかは、次何日に投げるかとかいうのは未定です」

――151キロを3回記録した

「低めにはちゃんとゴロを打たせてるやん。遥人の持ち味。そういった意味では、三振を取るだけがピッチングじゃないんでね。ゴロをしっかりた打たせながら3イニング投げたというとこですよ」

――ヘッドコーチ時代はベンチから見ていた。足りない部分はどこか

「足りなかったっていうか、別に足りないことないんだよ。何も足りないことない。今言ったように、段階を踏んでいるだけなので。これがもう、やっぱり3イニングを投げるとなると、3イニングを逆算して投げたりするだろうし。そういうところでは悪くはないねん。遥人の超良いところを我々は見ているから。悪くはないのよ。悪くはないし、段階を今踏んで、3イニング投げて、34球投げたっていうとこは、これからもっともっと段階を上げていくというところです」

――球威もこれから上げていく

「もちろんもちろん。うん、細かいコントロールも。今日はやっぱり初球を打たれてるね。2本ね。だから、そういうとこで遥人の表情見たらわかるやん。あっという。そういうところはこれから精度を上げていくと思うね」

――高橋が静岡で先発したのは地元だからか

「それは一切ない。オープン戦じゃないしね。佐野も地元だし、佐藤蓮も地元や。佐藤蓮は投げてないやん。いま地元に凱旋じゃないやん。そういうやっぱり我々はスケジュールにのっとってやってるんで。たまたまそれが、でも静岡のね、こういう地元でやっぱり元気な姿を、高橋って言ったら沸いたやん、お客さんね。こういうことも、やっぱり我々はファンが喜ぶようなスポーツ振興もやらなきゃいけないんで。やっぱり地元優先で、九州なら九州のやつを、ちょっとやっぱり遠征連れていこうかとか、そういうのはなるもん」

――島本が久しぶりに復帰

「ぼちぼちちゃう。良くもなく。うん、このぐらいは島本ね、フォークをセンター前に打たれたけど。やっぱりシートバッティングとはまた違うんでね。こうやって実戦で、やっぱり投球の感覚だとか、勝負勘とか、球のキレっていうのが、これから島本も出てくるよ。岩貞も良かったし」

――ゲラも良かった

「きょう全部真っすぐでしょ。真っすぐ、ようなってるもん。この前のオリックス戦からはもう真っすぐがいいのに変化球ばっかりで釣って、ゲラともちょっと話したけど。今スライダーもチェンジアップも良くなってる。ストレートが走ってこそ、彼なんか良くなるんでね」

――栄枝のリード

「2点取られたところがダメ。工藤もやっぱりこれも初球を打たれてるやん。9番バッターに。二回やその前にも(高橋)遥人も打たれてるわけでしょ。内野ゴロで打ち取ってゲッツー取れなかったけど、あそこでキャッチャーが、栄枝が『初球の入り方やぞ』って工藤を引っ張っていくような、あそこゼロで抑えるようなキャッチャーでないと。俺は今日はもう栄枝には、厳しいようだけど、あそこの入り方は、もうやっぱりゼロで帰らせないとダメよ」

――打つ方では島田が4安打

「島田はな、昨日途中出場で三振して、『このボケ〜』言うて、今日怒ったとこや。ああいうところで、1軍じゃ1打席大事にしなきゃいけないところでね、三振は事が起きないでしょ。そういうところで、ああいう1打席で、守備固めからやったら1打席っていうところを、島田には今日は物足りないっていう話したけど、見事やな。4本? ファームで3割5、6分あるでしょ。7分5厘か。島田はやっぱりこのぐらいはね。やっぱり前川、高寺、島田は4割近く。これが1軍半のね、選手の力よ。これがそうやろ、だから高寺は上行っても打ってるやん、いま。島田はこういうぐらいはやっぱり力は持っている」

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