集英社に松竹、パルコまで。今年のTGS、異業種のブースが多いけどなんで? #TGS2025
これらの会社は、国内外で面白そうなゲームをキュレートして発売しつつ、単にお金を出すだけでなく、個人~少人数レベルでゲームを制作しているクリエイターを別事業で培ったノウハウやリソースでサポートしているという体制の様子。 中にはグッズ展開やコミック展開などをしていたりする会社もあるので、おそらくこれらの会社はゲームをIPの起点としつつ、アニメや映画などその他のカルチャーへとどんどん広げていくつもりなのでしょう。 ある意味で海外では映画会社のディズニーやワーナーなどがやってる漫画をスタート地点にIPを開拓してく路線にも似ています。
こちらは『少年ジャンプ』などでおなじみの集英社の集英社ゲームズのブース。昨年大きな話題になった『都市伝説解体センター』の出版社として知ってる方も多いでしょう。 今回は台湾のゲームデベロッパーSIGONOの『OPUS』シリーズ最新作『OPUS: Prism Peak』と、NetEase開発で『約束のネバーランド』で知られる出水ぽすかさんをキャラクターデザインに起用したアクションゲームの『unVEIL the world』のブースを中心にいろんな新作ゲームの試遊が展開されていました。 また、『推しの子』などで知られる赤坂アカさんがシナリオとキャラクターデザインを担当する謎解きアドベンチャー『カミとミコ』も発表。漫画で有名なクリエイターをゲームの開発に呼べているところに、集英社の出版社としてのパワーを感じますよね。 一方こちらは『週刊少年マガジン』でおなじみ講談社の講談社ゲームラボのブース。試遊タイトルがかなり多く並んでいました。『週刊ヤングマガジン』の実写化やアニメ化でも最近話題の漫画『ザ・ファブル』のゲームから、ハムスター視点の実写恋愛シミュレーションゲーム『ハムコイ』など幅広いジャンルが揃っていましたね。 そしてこちらは、映画会社として有名な松竹の松竹ゲームズのブース。昨年話題になったロシアの開発チームのAIHASTOによるホラーゲームの『MiSide : ミサイド』など様々なゲームの試遊が並んでいました。 最後に紹介するのは、ファッションビルでおなじみパルコのPARCO GAMES。なんでパルコがゲームを?と思う人も多いかと思いますが、ブースの壁には会社からのこんなメッセージが書かれていました。 パルコはさまざまな街とともに、 多様な文化と歩んできました。 (中略) ゲームもまた、日本が誇る大切な文化のひとつ。 だから、「パルコはゲームのために何ができるか」を問い直し、 探求し、実現していこうと思います。 なかなかおもしろい視点ですよね。並んでいたゲームは他と比べて少なめの3本でしたが、これからの展開にも期待したい。 とにかくゲームというものに改めて他業種の会社が注目していることがよくわかるので、今後どんな会社が参戦してくるかも非常に楽しみです。 Source: 集英社ゲームズ 、講談社ゲームラボ、松竹ゲームズ、PARCO GAMES
傭兵ペンギン