日経平均は4日ぶり反発、円安を好感 自律反発狙いの買いも

 日経平均は4日ぶりに反発。写真は株価を表示するスクリーン。4月15日、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 4日 ロイター] - 日経平均は4日ぶりに反発。前日比300円64銭高の3万7747円45銭で引けた。前日の米国株高の流れを引き継いだほか、為替がドル高/円安に振れたことも買い材料になった。前日までの3日間で1000円近く下落しており、自律反発期待の買いが入りやすかったという。ただ、後半は手掛かり材料に乏しく、模様眺めとなった。

ドル高/円安を受けて輸出関連株中心に物色され、日経平均は一時前営業日比で421円61銭高の3万7868円42銭まで上昇。しかし、新たな材料が見当たらないほか、週末に5月の米雇用統計の発表を控え、徐々に見送り気分が強まり、後半はもみ合いに終始した。

また、日経平均で3万8000円は重いとの印象が強く、戻りに転じると大台が上値の目安として意識されるという。全体的に方向感に乏しく、個別物色の動きが中心となっている。

市場では「主要企業300社のドル/円の今期想定レートを集計すると、平均値が約143円。現在の相場はこれが目安となり、その水準より円安なら買われ、円高なら買われる。きょうは144円台に振れたため輸出株を中心に上昇した」(東海東京インテリジェンス・ラボ マーケットアナリストの池本卓麻氏)との声が聞かれた。

TOPIXは0.51%高の2785.13ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.5%高の1433.36ポイント。プライム市場の売買代金は4兆0854億6700万円だった。

東証33業種では、値上がりはその他製品や石油・石炭製品、パルプ・紙など26業種、値下がりはゴム製品や不動産、金属製品など7業種だった。

半面、豊田自動織機(6201.T), opens new tabがトヨタグループによる公開買い付けの価格にさや寄せする形で大幅安となったほか、JT(2914.T), opens new tabがさえない。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.08%高の764.69ポイントと、上昇した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1018銘柄(62%)、値下がりは536銘柄(32%)、変わらずは76銘柄(4%)だった。

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