【NY為替オープニング】強い米雇用に期待も脆弱さ残る可能性|FX・為替ニュース

◇重要イベント・ポイント 18:00 欧・ユーロ圏GDP確定値(1-3月) 0.8% 0.8% ・米雇用統計

・加・失業率(5月) 6.9% 6.9%

5日のNY外為市場では米雇用統計に注目が集まる。同時に、引き続き中東情勢を睨む。 米労働統計局が発表する5月雇用統計で失業率は4月と同様4.3%を維持、非農業部門雇用者数は+8.5万人と4月+11.5万人から伸び鈍化が予想されている。

トランプ大統領はイランとの交渉が順調に進んでいるとする一方、ヒズボラは、米国の案を拒否したとほじられており、行方は依然不透明。

米5月雇用統計は、労働市場の底堅さを証明し、一段と利上げを正当化すると見られている。タカ派として知られる米カンザスシティ連銀のシュミッド総裁は、「米国経済は概して良い位置」で、「インフレは経済の最大のリスクに」「インフレは依然高過ぎる」とし、「FRBが金利を巡り、どの程度辛抱するかが最大の課題になる」と利上げの可能性も示唆。ウォーシュ新議長のもと、連邦公開市場委員会(FOMC)は困難な政策決定を強いられる。

しかし、一方で、脆弱さも一部見られる。5月の人員削減数は前年比で+3.5%と、1月以来の増加となった。削減数は9.7万人。1月来で最大となった。AI(人工知能)投資を背景に、ハイテク業界の人員削減数38242人と、2024年8月以降ほぼ2年ぶり高水準に達したことが全体指数を押し上げたと見られる。ハイテク業界の削減数は年初来で123653人と、昨年同期に比べ65%増。全体の民間部門の削減数は年初来で前年比7%減と、企業が雇用削減、新規従業員採用を控えている証拠となった。

また、雇用統計の先行指標のひとつ民間部門の雇用統計となるADP雇用統計の5月分は+12.2万人となった。伸びは予想+12万人を上回り、昨年1月来で最高。JOLT求人件数も離職者が少なく、予想外に2年ぶり高水準と記録。同時に、自主退職者数は6年ぶり低水準となるなど、内容は明るいものだけではない。コンファレンスボードが発表した5月消費者信頼感指数で、エコノミストが雇用状況を判断するうえで注視している雇用が「十分」25 .5と「困難」18.6の差は6.9と4月7.5から低下。雇用が「十分」25 .5は2021年来で最低を記録し、消費者の労働市場への懸念は依然存続。

全米の製造業活動を示すISM製造業景況指数の雇用項目は48.6と4月から改善も32カ月連続の活動縮小圏。また、ISM非製造業景況指数の雇用は47.9と、4月48.0から上昇予想に反して低下。3カ月連続で活動縮小圏にとどまった。

労働市場は安定ながらも脆弱さも残り、連邦公開市場委員会(FOMC)の年内の利上げを想定するのは時期尚早とも考えられる。

・ドル・円、200日移動平均水準154.69円。

・ユーロ・ドル、200日移動平均水準1.1684ドル。

ニューヨーク市場はドル・円159円90銭、ユーロ・ドル1.1640ドル、ユーロ・円186円08銭、ポンド・ドル1.3450ドル、ドル・スイス0.7889フランで寄り付いた。

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