日経平均は反発、主力株しっかり TSMC決算で半導体株が下げ渋る
[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比237円79銭高の3万9901円19銭と、反発して取引を終えた。主力株の一角がしっかりで相場を押し上げたほか、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の堅調な決算内容を受けて半導体関連銘柄に買い戻しが入り、指数を下支えした。日経平均は一時250円近く値上がりした。
日経平均は前営業日比171円安と軟調にスタートした後、下げ幅を縮小し、後場にはプラス転換した。指数寄与度の大きい銘柄の一角がしっかりで相場を支えたほか、TSMCの決算が伝わると半導体株が買い戻されて下げ幅を縮小し、指数を下支えした。日経平均は後場終盤に一時、247円高の3万9910円96銭まで上昇した。
市場では「参議院選挙、金利動向、関税交渉など、この先どうなるか分からない材料が多く、相場の膠着感は強い状況」(山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏)との声が聞かれた。目先については企業の決算発表が注目されるとし、関税交渉の進展が見えない中で業績の下方修正が相次げば「日経平均は下方向を試す動きになるだろう」(志田氏)との指摘があった。一方、海外勢の買いが続いているほか、企業の自社株買いが活発で需給環境は良いといい、下値の堅さも意識されやすいという。
TOPIXは0.72%高の2839.81ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.72%高の1461.50ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆0981億5200万円だった。東証33業種では、その他製品、サービス、医薬品など26業種が値上がり。鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品など7業種は値下がりした。
新興株式市場では、グロース250指数が1.77%高の747.74ポイントと続伸した。
プライム市場の騰落数は、値上がり1172銘柄(72%)に対し、値下がりが374銘柄(23%)、変わらずが78銘柄(4%)だった。
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