Nothing Phoneを象徴する「光る背面」、新モデルで廃止されることに

Image: Florence Ion / Gizmodo

ガジェットサードウェーブと言われ世に出てきたNothing。元OnePlusのカール・ペイ氏が、惰性で選ぶのではなくもう1度ワクワクできるスマホを作りたいと世に送り出したのが、Nothing Phone (1)でした。スケルトンデザインと背面イルミネーションのGlyphインターフェースは、斬新なデザインとして注目を集めました。

Nothingの個性であり、他のスマホと大きく差別化するGlyphですが、公式がこれを廃止すると発表しました。

「We Killed the Glyph Interface.」

5月29日付けで、Nothingの公式アカウントがXを更新。背面イルミがチカチカして消える映像に「Glyphインターフェースは終わった」とコメントを添えてポストしました。

We killed the Glyph Interface. pic.twitter.com/wlLHNzzc72

— Nothing (@nothing) May 29, 2025

さらに、このポストにCEOのカール・ペイ氏自らが「RIP(安らかに眠れ)」とコメントをつけています。

Nothingは、7月に最新モデルPhone (3)の発表を控えており、このタイミングでのXポストは、Phone (3)ではGlyphがないことを意味しているのでしょう。Phone (3)は、公式がNothing初となる真のフラッグシップスマホになると宣言しており、ミッドレンジスマホからの脱却をはかるモデルになると思われます。

背面イルミ廃止にも納得

個性が失われることに残念だという声があがる一方、背面イルミのGlyph廃止には納得できる側面もあります。

Nothing Phone (3)がフラッグシップ化するとは、つまり機能も価格もアップするということ。Glyph=LED搭載を続ければ、ライバルたちよりもどうしても高くなってしまいます。

また、Uberやカレンダーアプリと連携してGlyphのイルミネーションで通知するというアイディアはクールなものの、「背面を上にして置く想定の機能」なのがちょっと…という指摘もあります。スクリーンを上にして置いておけば、一目で通知を確認できるのです。

クールな個性を捨てて臨むPhone (3)のフラッグシップ化。Nothing初期の「ワクワクするスマホ」というミッションがどこまで残るのか、どういう形で残るのか、気になるところです。

Source: Gizmodo US, 9to5Google

関連記事: