[アルビ試合後リポート]253日ぶりの景色…選手監督の声をお届け!「勝てなかったら終わり」の覚悟示す 第18節ホーム湘南戦
サッカーJ1アルビレックス新潟の熱い戦いが続いています。紙面でも試合の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します。
5月25日第18節ホーム湘南戦後
監督会見のほか、FW谷口海斗選手、MF小見洋太選手、DF堀米悠斗選手に話を聞きました!湘南の松村晟怜選手の話も。
◆ホーム初勝利にも「申し訳ない思いが強くて…」樹森大介監督
(総括をお願いします)
はい。もう本当にホームで勝てなくて、悔しい思いを今シーズンずっとしていた中で、本当に選手は戦ってくれて、いい結果が出たと思います。相手のやり方もあったとは思うんですけど、入りからある程度リズムを作ることができて、相手が持つ時間帯もあったので、ただ、やりたいことが全部できてたんじゃないのかなと、総合的には。最後の課題のところ、後半のところもチーム全体で我慢強くやるところは戦ってくれて勝利することができました。 僕にとっては初めて勝利したホームゲーム。やっぱこのサポーターとのこの一体感っていうのは初めての体験だったんですけど、こういった回数をやっぱりビッグスワンでは数多くやっていかないといけないなっていうのは改めて感じたので、こういったいい雰囲気であったり、幸せな時間を届けられるようにしたいと思っています。
(試合終了後、堀米主将と熱い抱擁もあったが、監督にとって主将の存在は大きい?) もちろんです。彼がいることによっていろんなことが前向きに進むことが多いので、彼の存在、こういった厳しい状態の中でもチームがバラバラにならずに一体感を持って戦えたっていうのは、彼の存在が大きいです。 (ホーム初勝利になりました。ここまでを振り返って)
本当に申し訳ない気持ちの方が、当たり前ですけど強くて、本来であればあと何試合しっかり勝ち切らないといけないゲームの方が多かったと思っているので。ホームゲームで。そういったところをしっかり勝ち切ることによって、今の順位とは全然違った景色のところにいたはずなので、そういったところを今後もしっかり詰めていかないといけないなと感じています。
(樹森監督のプロデビューの湘南が相手だった) はい。シーズンが始まる前は湘南とやるっていうことで非常に楽しみにしていた思いもあったんですけど、もうそんなこと言ってられない状況で。楽しむではなくて、しっかり戦うっていうものにいつの間にか切り替わっていました。
ただ、今日スタジアムに来て、坂本社長であったり、馴染みのある顔に励まされて、やらなくちゃいけないなっていう。でも本当にこの湘南っていうのは僕にとっては貴重なクラブだったので、そういったクラブとやれて、歯がゆい思いはありますけど、すごい楽しかったです。
(湘南がそこまで来なかった。どんな準備をしてきたか)
もっと来るだろうなっていう準備をしてやってました。なので、そのプレスに対していかに外していくかっていうところに1番フォーカスして準備してきたので、そういった意味ではちょっと違ったなっていう印象があったので、相手の出方っていうのは予想とは違っていましたが、そうするともっと動かして外していかないといけないなっていう、もちろんそういったところも出てくるかなと思っていました。
(来なかった中でもやりたいことがやれた要因)
そうですね。バランス、もちろんバランスはあると思うんですけど、やっぱ動かしながらも常に前へ進んでいくっていう姿勢は、目指してくれたんじゃないかなと。
(堀米選手からスタイルの再定義を求める話もあったが、監督として改めてどう戦うと伝えたのか) はい。色々今ボール保持する中で、ここ数試合はオールコートマンツー的なハイプレスのチームに苦戦しました。その中で今シーズンはちょっとゴールキーパーのこのプラスワンっていうところの課題があって、そこをうまく表現できなかった試合が多かったので、そこのプラスワンのところもしっかりチャレンジしていこうっていう話の中で今週準備してきたので、そこは完全、まあ今回は出てこなかったんですけど、そういったところをうまくやりながら、自分たちのスタイルがぶれることもないので、今後、来週の名古屋であれば多分前から圧倒的なプレスをかけてくると思うので、そういった相手に対しても自分たちらしさっていうのは持ちながら、戦っていきたいと思います。
(よりつなぐ意識っていうのは強調された?)
はい。
◆敗戦に肩を落とす湘南・山口智監督
(試合の総括を)
非常に残念な結果になりました。立ち上がりは悪くなかったと思います。悔しいですし、申し訳ない気持ちもあります。
(ハーフタイムにはどんな指示を)
ハーフタイムには自分たちが崩れるところ、例えばスローインであったり、選ぶところでボールの失い方になるとは思うんですけど、そういうところでリズムを崩さないところというところの点と、時間が結構後ろにあって、そのタイミングと出し手のタイミングっていうところを強調しました。
(失点の場面で・・・)
もう失点の場面ではなくて、やっぱりボールに対してのポジショニングがアバウトになったりルーズになったりするところが結構あったと思うので、距離感は悪くなかったと思いますけど・・・。
ミックスゾーン
※各社一緒に話を聞いた選手もいます。
◆監督らとスタイル再確認、結果につなげたDF堀米悠斗
(今の感情を率直に)
いや、ほっとしました。あとはほんとにサポーターの方たちの反応を見てると、これだけやっぱ待たせてしまったんだけど、改めてその勝てなかった期間のことを悔やむというか、やっぱりそういう思いが出てくるので、まだ1勝なので、しっかりと小見選手もインタビューで言ってたように、まだまだ満足することなく、これからホームでどんどん勝っていけるよう、改めて気を引き締めてやっていきたいなって思います。
(喜びというよりは安堵感の方)
そうですね。それと決意を新たにというか、やっぱりこれだけ涙を流して喜んでくれる方がいるんで、それだけの応援に応える準備を日々しなきゃいけない。それが全てのゲームで勝てるかどうかって言ったら、サッカーはそうではない。難しいかもしれないですけど、やっぱ最低限、自分たちが持ってる覚悟だとか思いっていうのを表現し続けることは、サッカー選手としてすごく大事なことだなと思いました。
(特に選手たちのメンタルの面とかで、どういう点を意識したか)
やっぱりボールを持つことに対するこだわりっていう部分は、短い時間でしたけど、意思統一はできたので、前半からしっかりとキーパーを使いながらビルドアップしていくっていうとこはトライできましたし、手応えを感じてたところでの失点だったので、ちょっと苦しい展開にはなりましたけど、中ではやっぱりやってることは間違ってないっていう声がやっぱり選手の中でも出てたので、前半のうちに追いつけたのはすごく大きかったです。
(チームとしてアルビらしさはどのくらい表現できたか)
いや、まだまだだと思います。こういう風にゲームを進めていくんだって部分はある程度表現はできたかなと思いますけど、まだまだミスも多いですし、ボールを捨てざるを得ないシーンも何個かあるので、もっともっと選手同士がつながって、いい距離感でプレーする時間を増やしたいですし、特に2点目取った後はかなり押し込まれる展開が続いてしまったので、そこをどうやって自分たちが押し返していくかっていうところは新たな課題として見つかったかなと思います。
(もう本当に終盤耐える時間が長い中で、特に選手間で共有していたことは)
やっぱりベストは、サイドハーフはあんまり下げないで、4-4の形をキープしながら守りたいっていうのはありましたけど、なかなかそこうまくいかなかったので、場合によってはやっぱり5にする、ウイングを下げて、5枚で最終ラインを作るっていうのは、なんだろうな、最悪というか、1つアイデアとしては持ってたので、割り切って守る時間も少し作ったっていうのがありますけど、さっきも言ったように、それは押し込まれてやっぱりはね返す展開だけになってしまうんで、しっかりとボールをもう1度持ち直して、自分たちの時間を作るっていう展開に持っていくためにも、4-4の形で守るっていうところはできればトライしたい部分かなと思います。
(今日勝利して、今後どう巻き返していきたいか)
監督も昨日言ってましたけど、一喜一憂しないっていうことが大事だと思うので、しっかりと選手は早く切り替えて、今日出た課題を明日すぐに話し合えるように、それぞれ反省して明日を迎えたいなと思いますし、ほんとにまだまだ苦しい状況は変わりないので、もう1度みんなで上がっていけるように最善の準備をしたいと思います。
(キャプテンとして背負うことが多かったと思う。あらためて今の気持ちは) この勝利やっぱりきっかけにしないといけないなっていう、いろんなものをこう、みんなが変えて、トライして出た結果なんで、やっぱりこのスタイルに自信を持って続けていくっていうのはもちろんそうですし、この勝利をきっかけにいろんなものがいい方向に転がっていくように。そのためにはほんと日々1つ1つ自分のやるべきことに集中する。それしか道はないと思うので、しっかり地に足をつけてみんなで進んでいきたいなと思います。
(普段はしないコミュニケーションもヴェルディ戦の後に取った)
確認したのは...