建築士にテニプリ俳優… 純烈の弟分、モナキが歩む第二の人生

「純烈」の弟分としてデビューした歌謡グループ「モナキ」の4人。右からメンバーのサカイJr.さん、ケンケンさん、おヨネさん、じんさん=東京都豊島区で2026年4月23日、後藤由耶撮影

 1級建築士に会社員、戦隊ヒーローにテニスの王子様――。

 多様な前職を持つ4人の男たちが、人生の「セカンドチャンス」をつかもうと歌謡グループを結成した。

 その名は「モナキ」。

 平均年齢33歳。

 メンバーカラーのジャケットをそれぞれ身にまとった4人の人生は、個性豊かで「クセ強」な経歴に彩られている。

女子高生がポスターをパシャリ

 モナキをプロデュースしたのは、ムード歌謡コーラスグループ「純烈」のリーダー、酒井一圭さん(50)だ。

 4月8日にリリースしたデビュー曲「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」はきらびやかなダンスナンバーで、関西弁のフレーズがサビで繰り返される。

 少しやぼったく、時代遅れな雰囲気をまとう衣装やダンスと合わせて、「ダサかっこいい」と人気を集めている。

 TikTokなど、SNSの関連動画の総再生数は4月末時点で10億回を超える。

 モナキ誕生のきっかけは、酒井さんが純烈に続く「弟分」のグループを作ろうと、2023年秋に開催を発表した「セカンドチャンスオーディション」だった。

 約1000人の応募者などから選ばれた精鋭たち。

 ファンは中高年だけではない。

 4月下旬、東京・錦糸町の演歌・歌謡曲専門のCD店「セキネ楽器店」では、女子高生2人組が「あ! 見て!」と歓声をあげ、店頭に飾ってある「モナキ」のサイン入りポスターをスマートフォンで撮影していた。

ジュリーが目標、サカイJr.さん

 CD店でのエピソードを伝えると、メンバーのサカイJr.さん(37)は声を弾ませた。

 「女子高生が普段CDショップに行くことはないはず。うれしいです」

 米テキサス州生まれ。1級建築士の資格を持ち、大手の鉄道会社や不動産会社で駅ビルや街の再開発業務に携わってきた。

 35歳の時、オーディションに応募した。

 「会社員として仕事をしてきたが、一個人として目の前のお客様をワクワクさせたい」と思ったからだ。

 妻子がいることを公表しているサカイJr.さんにとって、大企業を辞め、収入が不安定な芸能界へ入ることは大きな挑戦だった。

 だが、妻や両親らは「頑張れ」と背中を押してくれた。

 大きな目と長髪は人気歌手、沢田研二さんをほうふつとさせる。

 「意識している部分はありますね」と明かし、こう続けた。

 「昭和の頃、派手なメークや衣装で歌う姿は…

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