新年英語はじめ。日本語非対応だけど最高に面白い洋ゲー5選!Steamセールで最安値の注目作をご紹介【年末年始特集】
日本から四季が失われたと言われる今日この頃ですが、Steamにはあります。Steamウィンターセールが。一年のうち、サマーセールと並んで最大規模のセールとなるこの機会、春、いや夏までのゲームを蓄える最後のチャンスと言えます。そこで、まだ日本語対応のないホットな5作をお届けします。もちろん、どれも歴代最安値です。
◆『despelote』(35%OFF:1,040円)
遡ること二十余年、2002年に日本では韓国との共催でサッカーFIFAワールドカップが開催されました。当時の熱狂は今なお思い出せますが、地球の遥か彼方でもドラマがありました。『despelote』の舞台は2001年エクアドル、同国が初めてワールドカップに出場するまでを題材とした一人称視点アドベンチャーです。
テレビの向こうではエクアドル代表が出場権を獲得すべく予選を勝ち抜き、首都キトの街はサッカーの話題で大賑わい。主人公はサッカーボールを蹴って時を過ごします。一戦一戦、時が経つにつれ、熱狂は大きくなる一方、形成及び政治的な情勢不安の影が訪れ、大きな物語の裏で身の回りにも変化が訪れ…という物語です。
本作の魅力は、こうした物語をビデオゲーム的に実感できる点です。よくあるアドベンチャーのようなフラグ管理はほぼなく、現実の時間の流れとともにゲームの時間も流れます。街に暮らす人々は各々が独自のスケジュールで動き、プレイヤーとは無関係に怒鳴り合ったり、店で万引きしたり、ボールを蹴ったり。会話も自動で流れ、こちらの反応を待ってくれません。こうして描かれる景色は主人公の思い出そのものであり、印象派の絵画のように実感を味わえます。周囲の状況に対する無力さという、どうしようもない現実主義を。その先にある希望を。
本作は、12月18日に国内ニンテンドースイッチ版がリリースされましたが、残念ながら日本語対応はありませんでした。高速でダイアログが流れるため英語でプレイする敷居も高い一作ですが、もう日本語対応はないものとしてプレイするのにいっそ良い機会でしょう。
◆『Deadeye Deepfake Simulacrum』(25%OFF:990円)
『Hotline Miami』×イマーシブシム×ハックシム。『Deadeye Deepfake Simulacrum』を説明するには、この夢のような方程式で充分でしょう。100万ドルの借金を背負い、ネット経由で次々と送られてくる指令をこなし、返済を目指さねばなりません。ドアひとつ開けるにもネットワークをスキャンし、ノードを繋ぎ、サーバーを踏み台にしてコマンド入力を求められます。侵入先の警備は強固で、一発もらえばほぼ即死。リトライは手軽に行えますが、借金が増えるため要注意。
驚異的なのは、やはりイマーシブシムという点です。膨大なパークから様々なビルドを構築可能であり、侵入にしろ戦闘にしろ多彩な選択肢が用意されており、さらには会話の選択肢や受注する指令に応じて多用に物語は形を変えていきます。スーパーハッカーになるもよし、バレットタイムで銃殺を極めるもよし、死者を蘇らせて活用するもよし。設定項目から被ダメージ量を変更したり、ハッキングを簡易操作にしたりも可能で、こちらも調整自在です。
2022年の早期リリースから長らく開発が続けられていましたが、今年9月に晴れて正式リリースされました。100万ドルの返済には、うってつけの機会です。
◆『Nodebuster』(35%OFF:227円)
2025年12月30日現在、Steamの年内ゲームリリース本数は19,900件に上り、大台に手が届かんとしています。これだけゲームが作られているということは、それだけ熱いジャンルがあるということです。英語圏ではbite-sized incremental、日本語では筆者が勝手に短編インクリメンタルと呼んでいるジャンルは今まさにホットであり、『Nodebuster』はその金字塔です。みなさんは今まで焼いたクッキーの枚数を覚えていますか?きっと、覚えていないでしょう。ですが、たとえ那由他の彼方だとして、驚くには当たりません。私たちには『Cookie Clicker』があるのですから。
『Cookie Clicker』に代表されるインクリメンタルゲームが膨大な時間の果てに数字のインフレを起こし果てしない巨大数を作る遊びである一方、短編インクリメンタルは明確なクリアがあり概ね5時間以内程度で達成できるという特徴があります。その限られた時間の中で莫大なインフレが起こる様は、むしろローグライクで破壊的ビルドを発見したときの喜びに似て、高い中毒性があります。
歴史やサブジャンルを語り出すと余白が足らないのですが、本作はツインスティックシューターという形で洗練させ、2024年に大きなヒットを生み出した一作です。時間制限のあるステージで資源を稼ぎ、スキルツリーを伸ばしてはすさまじい強化を得て、豪快なプレイが生み出されていく快楽が一瞬で生まれ、消える様を味わえます。
2025年は同ジャンルで数々の良作が生まれた年でもありました。願わくは、2026年も盛り上がりを見せ、みなさんを虜にするジャンルに広がらんことを。
◆『ATLYSS』(50%OFF:600円)
ケモノへ対する人類の敬意の深まりを肌身に感じる日々ですが、昨年現れた超新星が『ATLYSS』です。ゲームを起動し、キャラクリを始めた瞬間から、本作が信頼できる一作だと確信できるはずです。小悪魔、哺乳類、爬虫類、鳥類、小動物を彷彿とさせる5つの種族を選択し、それぞれ細かくパラメータを調整、自分好みのキャラを無限に生み出せます。セーブファイルごとにひとつしかキャラを作れないという極当たり前の事実すら惜しいほどですが、幸いプレイ中でも調整可能なため、いつでも自分好みの自分になれます。
ゲームプレイも独特で、2000年代のオンラインRPGを彷彿とさせます。ハブエリアでクエストを受注し、ダンジョンへ潜ってモブを狩って素材を集め装備を作り、さらに難しいダンジョンへ…この繰り返しです。シングルプレイ前提ながらマルチプレイにも対応しているため、まさに往年のMMOらしくプレイすることも可能でしょう。戦闘はテンポが早く、特に囲まれると一気に削られがちのため、素直にレベリングが求められる作りです。ただ、デスペナルティはなく、リトライポイントもそこそこ細かくあり、ボスによっては与えたダメージが残ると、攻めたプレイにも親切な設計となっています。
まだアーリーアクセスであり発展途上な内容ですが、好みのキャラでのんびりだらだらまったり狩りたいならお勧めです。
◆『Mage Arena』(0%OFF:350円)
『R.E.P.O.』、『PEAK』、『RV There Yet?』と、今年は例年にも増してマルチゲームが存在感を発揮した一年でした。ビデオゲームは技術の発展に伴い新たな表現が切り開かれていくメディアですが、これらに共通する近接ボイスチャットはまさにトレンドの技術要素と言えるでしょう。そんな近接ボイスチャットを協力ではなく対戦に活用したのが、『Mage Arena』です。別にセールしてませんが、過去に一度もセールしていないため現時点では常に最安値です。
対戦ルールは昔ながらのキャプチャー・ザ・フラッグもしくはデスマッチ。ロビーに集まって人数が揃えばスタートです。魔法使い同士が争うという舞台設定ですが、武器はもちろん魔法、そして魔法なので詠唱が必要で、ここでボイスチャットです。本作は全プレイヤーがマイクオンを強いられ、実際に自分の口で魔法名を唱えなければなりません。なまりの設定も多少はできますが、それなりにきちんと英語で発音しないと、マジックミサイルひとつ撃つのもままなりません。
勝敗はともかく、呪文を詠唱できるだけで、見知らぬ誰かと交流できるだけで、「ミッスォイル!」と殺し合えるだけで、喜びが溢れます。そう、私たちは魔法が使えるのです。『Mage Arena』ならば。