テスラの価値、80%はロボット「オプティマス」が創出へ―マスク氏

Craig Trudell

電気自動車(EV)メーカー、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、依然として開発段階にあり、収益化まで時間を要するヒト型ロボットに注力する一方で、自動車事業の優先度をこれまで以上に下げている。

  マスク氏は1日、同社の価値の約80%が「オプティマス」と呼ぶヒト型ロボット事業からもたらされるとの見通しを示した。マスク氏が4年前に打ち出したこの構想は、テスラの「マスタープラン(基本計画)」最新版でも初めて言及された。

  同氏はXへの投稿で「われわれは人工知能(AI)を現実世界に持ち込む製品とサービスを構築している」と述べ、「EVやエネルギー製品、ヒト型ロボットの開発によって技術的ルネサンスの基盤を築くべく、われわれは20年近く休むことなく取り組んできた」と続けた。

  テスラは、マスク氏が目指す簡潔化という公約を守り、最新のマスタープランを1000語未満にまとめたが、内容は具体性を欠いている。同氏はオプティマスの事業化に関しても不透明なところが多く、1月に「非常に大まかな推測」として、他社へのロボット納入が始まるのは2026年後半になるかもしれないと述べていた。

  それでもマスク氏はオプティマスの可能性を繰り返し強調している。テスラの自動車事業は伸び悩んでおり、世界販売台数は上期に13%減少し、このままのペースだと年間で2年連続のマイナスとなる見通しだ。

テスラ車の近くに展示されている「オプティマス」のロボット

原題:Tesla Will Derive 80% of Its Value From Optimus Robot, Musk Says

(抜粋)

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