ニデック、4─6月速報値2.3%の営業増益 円高は重荷

 7月24日 ニデックが24日発表した2025年4─6月期の営業利益(速報値)は、前年同期比2.3%増の614億円だった。写真はニデックのロゴ。2018年7月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 24日 ロイター] - ニデック(6594.T), opens new tabが24日発表した2025年4─6月期の営業利益(速報値)は、前年同期比2.3%増の614億円だった。連結子会社の貿易取引上の問題などについて調査を続けており、決算短信の開示が遅れることから速報値を公表した。

家電や産業用モーターなどの売り上げが伸びる一方、為替が円高に振れて利益を圧迫した。純利益は同18.7%減の455億円だった。

現在行っている調査による財務への影響は入れておらず、追加調査や監査結果次第で数字は修正される可能性があるとしている。

2026年3月期(国際会計基準)は同8.2%増の2600億円の見通しを据え置いた。IBESがまとめたアナリスト20人の予想平均値は2599億円で、会社予想はこれと同水準だった。

岸田光哉社長は会見で、米関税の影響について「需要の急減には直面していない」と述べた。地産地消を進めており「50―60億円のインパクトを抱えながら、極小化に取り組んでいる」と述べた。また、関税によりM&Aの方針・戦略が変わることがないとも語った。

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