2025年に「Xperia 1 VII」「Galaxy Z Fold7」を買ってよかった理由 撮影現場と旅行で真価を発揮(1/2 ページ)

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 2025年に購入して本当によかったと実感できたスマートフォンは、ストレート形状の1画面モデルでは「Xperia 1 VII」、折りたたみモデルでは「Galaxy Z Fold7」だった。

 どちらも単に新しいから選んだのではなく、実際の使用シーンを重ねる中で、明確に「これがあるから助かった」「これでなければ困った」と感じる場面が何度もあった端末だ。本稿では、両機種を実際に使ってきた中で、特に便利だと感じたポイントを中心に、実機を使った体験をベースに紹介していきたい。

ストレート形状の1画面モデル「Xperia 1 VII」、折りたたみモデル「Galaxy Z Fold7」

 まず取り上げるXperia 1 VIIは、ソニーが2025年5月13日に発表し、6月5日に発売したハイエンドスマートフォンだ。前モデルであるXperia 1 VIの方向性を引き継ぎつつ、超広角カメラの強化や動画撮影機能の拡充など、カメラとオーディオの両面で着実な進化を遂げている。特にオーディオジャック部全体に金やはんだを使用して高音質化を図るといった設計思想には、デジタル機器であっても音に妥協しないソニーらしさが色濃く表れている。

2025年6月発売の「Xperia 1 VII」は、前モデルを継承しつつカメラや動画機能を強化したハイエンド機だ。オーディオジャックの素材にまでこだわる高音質設計には、音に妥協しないソニーらしさが色濃い。同社らしい着実な進化を遂げた1台だ

 Xperia 1 VIIは「撮る」「見る」「聞く」という体験の全てにソニーのノウハウが注ぎ込まれており、個々の機能を挙げていくと文字数が足りないほどだ。その中でも購入の決め手となったのは、静止画ではなく動画撮影のしやすさだった。仕事柄、展示会やイベント、屋外取材などで動画を撮影する機会が多く、手持ちで動きながら撮影する場面も少なくない。その際に、どれだけ安定した映像を短時間で撮れるかは、作業効率を大きく左右する。

 その点で特に重宝したのが、被写体を構図内の中央に固定して撮影できるAIカメラワークだ。この機能は、動いている被写体を追いかけながら撮影する状況でも、強力な手ブレ補正と姿勢推定技術によって、被写体の位置をフレーム内に安定して保ってくれる。撮影者自身が歩きながら撮る場合、どうしても上下左右のブレが発生しやすく、被写体が画面端に寄ってしまうことが多い。しかし、この機能を使うことで、被写体がフレームから外れにくくなり、安定感のある映像を手持ちで撮影できた。

AIカメラワークを有効にすると、被写体を常に中央に捉え続けられる。歩行者が左右に移動してもフレームから外れることがなく、展示会での実況や歩きながらの撮影に最適だ。動きのあるシーンでも自動で構図を維持できるため、撮影の失敗を防げる

 実際には、常に動きながら撮影する場面ばかりではないものの、屋外イベントや大型展示会の取材で、説明者と一緒に移動しながら話を聞くようなシーンでは、この機能が大いに役立った。撮影に集中しながらも、構図を細かく意識しなくて済むため、内容の理解や進行にも余裕が生まれる。

 使い込む中で、もう1つ便利だと感じたのが、水準器が標準で搭載されている点だ。これはXperia 1 VIIの傾きを検知し、水平を保つための機能で、手持ち撮影だけでなく、三脚に固定して撮影する際にも重宝する。画面が水平からずれるとメーターがオレンジ色に変わり、音や振動でも知らせてくれるため、微妙な傾きにもすぐ気付くことができる。

 この水準器自体は新機能ではなく、過去モデルにも搭載されていたが、初期設定では無効になっている点には注意が必要だ。使用するには歯車のマークからメニューに入り、水準器を選択した上で「ON:全て(音/振動/表示)」を有効にする必要がある。一度設定してしまえば、撮影時の安心感は大きく向上するため、動画撮影を頻繁に行うユーザーにはぜひ活用してほしい機能だと感じた。

水準器は本体の傾きを検知し水平を保つ機能だ。手持ちや三脚撮影で重宝し、水平からずれるとメーターがオレンジに変化。音や振動でも通知されるため、微細な傾きに即座に気付ける。正確な構図を維持し、撮影の精度を支える不可欠な装備だ
水準器を使用するには歯車のマークからメニューに入り……
水準器を選択した上で「ON:全て(音/振動/表示)」を有効にする必要がある

 こうした理由から、Xperia 1 VIIは仕事における撮影道具の1つとして欠かせない存在になっている。日々の使用を通じて、この機種を選んだ判断は間違っていなかったと強く実感している。

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