なぜプルデンシャル生命、かんぽ生命等、保険会社は不正を繰り返すのか? 保険業界はどうなっていくのか? #エキスパートトピ

保険営業の巧みなトークに騙されてしまう人は多い(写真:イメージマート)

プルデンシャル生命の不正発覚から半月以上が経った。しかし騒動はおさまる気配がない。106名の社員が関与し、約500名の顧客から31億円を詐取した事件。1月23日の記者会見で社長らは2時間超にわたり説明したが、「個人の犯罪」として幕引きを図ろうとする姿勢に批判が相次いだ。

だが保険業界の不祥事はこれだけではない。かんぽ生命、明治安田生命、第一生命、日本生命……等。日本を代表する保険会社も、過去に行政処分や業務改善命令を受けている。なぜ不正は繰り返されるのか? 保険業界の行方は? 関連記事をまとめてみた。

ココがポイント

金融庁がプルデンシャル生命に対し、保険業法に基づく検査に着手したことが、関係者への取材でわかりました。出典:TBS NEWS DIG 2026/1/30(金)

プルデンシャルを「最強」たらしめてきた”コンシェルジュ・システム”を状況に合わせてアップデートできなかった出典:FRIDAYデジタル 2026/1/30(金)

かんぽ生命保険と日本郵便は2024年4月19日、保険業法に違反する認可前の保険勧誘が計681件にのぼったことを明らかに出典:coki(公器) 2025/5/20(火)

明治安田生命に、2月の業務停止時の保険金不払い162件、金額にして15億円の他に、新たに90件の不払い出典:All About(オールアバウト) 2005/7/6(水)

エキスパートの補足・見解

保険会社の不祥事は、プルデンシャル生命だけではない。2019年にはかんぽ生命が不適正な保険募集で業務停止命令を受けた。2005年には明治安田生命と三井生命が、保険金不払いや管理不備で行政処分。2008年には日本生命と第一生命が、支払漏れで業務改善命令を受けている。

なぜ不正は繰り返されるのか? 保険業界には、他業界にはない構造的な問題がある。

(1)商品が複雑でミスや悪用が混在しやすい

(2)顧客が価値を実感しにくく、不正が長期間潜伏する

(3)担当者(営業)との強い信頼関係が逸脱行為の温床になりうる

(この顧客との距離の近さは、他業界ではあまり見られない特殊性だ)

(4)成果報酬型のプレッシャーが営業を短期思考にする

(5)現場の裁量が大きい割に、会社の監視が行き届かない

このように構造的な欠陥がある以上、制度を刷新しても、金融庁の監督が強まっても、不正を根絶するのは容易ではないだろう。証券業界ではネット証券が勢力を拡大し、個人投資家の行動を一変させた。保険業界も同じ道をたどるのではないか。営業担当者を介さず、顧客自身がWebサイトやAIに相談して保険を選ぶ時代。その流れは確実に加速していくはずだ。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。X(旧Twitter)では研修、コンサルティング用の「図解」を紹介し続けている。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られ、12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍を通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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