#276 国連・グテーレス事務総長に聞く気候変動
■国連トップに聞く「SDGs」
5月に来日した国連のグテーレス事務総長。メディアの中で唯一、
zeroの単独インタビューに応じました。
櫻井キャスターが国連の機能不全や、核兵器問題と共に聞いたのは―
〇櫻井「SDGsに関しても
お伺いしていきたいと思います。 2030年までの達成を 目標としているにもかかわらず、 現在その3分の2程度は 達成のめどが立っておらず、 中には後退しているものもありますが?」 〇国連グテーレス事務総長「SDGsは苦しい状況です。 SDGsは間違っておらず、 私たちが必要としている 正しい方針です。 ただ、達成するための リソースは欠けています」 資金不足などにより、目標達成のめどが立っていないSDGs。中でもグテーレス氏が強調したのは―
■国連トップに聞く「気候変動」
〇国連グテーレス事務総長「地球温暖化は加速しています。 気候変動はいまだに 手におえない状況にあります」 地球温暖化の問題です。2023年、グテーレス氏は
世界にこう警告していました。
〇国連グテーレス事務総長「地球温暖化の時代は終わり、 地球沸騰化の時代が到来したのです」 「地球沸騰化」。この言葉は、この年の日本の新語・流行語大賞に選ばれました。 発言の翌年2024年は、
世界で「観測史上最も暑い年」に。
櫻井キャスターがこの年に取材したのが、気候変動対策を訴える国連の恐竜キャラクター「フランキー」です。 〇フランキー「僕は絶滅に詳しい。 人間が気候変動を そのままにしておいて、 自分たちで絶滅させることほど バカバカしいことはない」 〇櫻井「以前国連開発計画の フランキーを取材したとき、 このまま気温上昇が続くと 絶滅の危機だと訴えていたのが
印象的でした」
〇国連グテーレス事務総長「世界は石油に依存してきました。 肝心なのは、化石燃料から 再生可能エネルギーへの移行を 加速することです」 グテーレス氏は今まさにそれができるチャンスだと言います。その背景にあるのが、中東情勢です。 ○国連グテーレス事務総長「ホルムズ海峡を封鎖しても 太陽エネルギーや風力エネルギーに 影響はありません。 封鎖しても太陽は消えないですし、 風がやむこともないです」 世界中で石油の供給不安が続く中、石油に依存しない「再生可能エネルギー」の
必要性を訴えました。
○国連グテーレス事務総長「再生可能エネルギーは エネルギー安定化を保証する 唯一の手段です」 ただ、再生可能エネルギーの拡大は
まだ十分に進んでいません。
■国連トップに聞く「この先の10年」
国連のトップを務めて10年。グテーレス氏は、2026年末に退任することが決まっています。 ○櫻井「国連のトップとして振り返ってみて、 この激動の10年を
どのように捉えていらっしゃいますか?」
○国連グテーレス事務総長「紛争が激増し、格差が拡大し、 気候変動は手に負えず、 AIなどの発展している技術を まだ十分にコントロール できていない世界で、 我々は非常に危機的な状況にいます。 だからこそ、今まで以上に このような時代の流れに 対処する力を持っている、 国連のような機関が 重要となってきています これから先の 10年をさらに悪化する 10年にするのではなく、
復興の10年にするのです」