検査をすり抜けた乳がん 梅宮アンナさんが気づいた「異変」
闘病中の梅宮アンナさん=本人提供
異変に気づいたきっかけは、朝の日課のシャワーを浴びた時だった。
「昨日見た胸と違う」
2024年5月下旬。右胸が一目で分かるほど縮んでいた。サイズも1~2カップぐらい小さくなっているようだ。
まもなく、タレントの梅宮アンナさん(54)の長く、苦しい闘病生活が始まった。
51歳で告知も「遅かったな」
最初は「更年期だからかしら」と思ったという。だが、アメリカに住んでいた長女にLINE(ライン)で写真を送ると、「すぐに病院に行った方がいい」と背中を押された。
病院でさまざまな検査を受けた。結果が出るまでには時間がかかる。
その間、展示会を見に行くためにドイツを訪れたが、胸に「ぎゅー」という痛みを感じ、予定を切り上げて日本に戻った。
帰国後、検査結果を聞くために母・クラウディアさん、マネジャーと病院へ向かった。診察室に入ると、医師からあっさり告げられた。
「がんですね」
梅宮さんも冷静に受け止めた。当時51歳だったが、「意外に遅かったな」とも思った。それには理由がある。
俳優やタレントとして活躍した父の辰夫さん(19年に81歳で死去)は30代で睾丸(こうがん)がんと肺がんを患うなど、計6度がんになった。「がんってこういうものなんだよ」と聞いて育った。
父方の家系では、がんにかかった人が多い。晩年には苦しむ父の姿も見てきた。だからこそ、心の準備もできていた。
ただ、周囲は違った。母もマネジャーも涙が止まらなかった。
娘との電話で固まった決意
診断は「浸潤性小葉がん」の「ステージ3A」だった。
50歳以降に多いとされる希少がんで、乳腺の小葉から発生して周囲の組織にじわじわと広がる。しこりが表れづらく、…
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