話題株ピックアップ【夕刊】(3):ぷらっと、倉元、日鋳造
ぷらっと <日足> 「株探」多機能チャートより
■倉元製作所 <5216> 230円 +24 円 (+11.7%) 本日終値
倉元製作所<5216>に物色人気が集中。主力事業の液晶ガラス基板の加工からロボットや半導体など新規事業に重心をシフトして業績立て直しを図っている。そうしたなか、23日取引終了後に、同社の100%子会社が販売する販促機能を搭載した室内業務用清掃ロボットについて、ファミリーマートへの導入台数が累計1100店舗となる見込みとなったことを発表した。これが株価を強く刺激した格好となった。株価が200円近辺で値ごろ感があるうえ、急騰習性に期待する短期筋の買いを呼びこんでいる。同社株は昨年2月下旬から6月中旬にかけて約4カ月で株価を8倍化させる大化け相場を展開した経緯があるだけに思惑も高まりやすい。■日本鋳造 <5609> 902円 +77 円 (+9.3%) 一時ストップ高 本日終値
日本鋳造<5609>が一時ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。24日付の日本経済新聞朝刊が「JFEスチールグループの日本鋳造は、純度の高い鉄を材料に3D(3次元)プリンターで積層造形する技術を開発した」と報じた。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。記事によると、最大99%の純度で機械向け部品などを製造できる技術で、2025年にも量産を始める方針。高価なアルミやチタンを代替でき、製造コストも3割程度下がるという。■アウンコンサルティング <2459> 254円 +20 円 (+8.6%) 本日終値
アウンコンサルティング<2459>が急伸。SEOコンサルティングを手掛け、海外市場展開でも強みを持っている。23日取引終了後、AIOコンサルティングサービスを提供開始することを発表した。AI技術を活用した網羅的かつ効果的なコンテンツ制作支援を軸とした、AI検索に対応するWebサイトのSEOコンサルティング支援を行う。また、同日にクラサポ(東京都新宿区)の損害保険申請サポート「ミエルモ」事業を譲受することも発表しており、これを材料視する形で投資マネーを呼び込んだ。■サイエンスアーツ <4412> 1,144円 +90 円 (+8.5%) 本日終値
サイエンスアーツ<4412>が大幅高で5日ぶりに反発。この日、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」が、エコナビスタ(東京都千代田区)の睡眠解析技術をベースに開発したSaaS型高齢者見守りシステム「ライフリズムナビ」と連携したと発表しており、これを好感した買いが入った。連携により、「ライフリズムナビ」から通知される重要な情報を「Buddycom」の指定グループに一斉に音声通知できるようになる。これにより現場で手がふさがっていることが多い介護スタッフが、パソコンやスマートフォンの画面を見なくても音声により重要な情報をリアルタイムで把握することができ、更なるケアの質の向上が期待できる。また、一斉に音声通知されることで管理者も重要な情報に気づき、遠隔で適切な指示を出すことができ、その対応完了報告も音声で受領することが可能になるとしている。今回の連携はチャーム・ケア・コーポレーション<6062>からの要望を受けて実現したとしており、チャームケアが運営する介護付有料老人ホーム「チャーム西宮用海町」「チャーム仁川弐番館」で導入される予定という。■プライム・ストラテジー <5250> 1,130円 +86 円 (+8.2%) 本日終値
プライム・ストラテジー<5250>が上げ幅を急拡大した。同社は24日午前10時、海外展開方針の発表を行っており、これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同社の超高速CMS(コンテンツ管理システム)実行環境「KUSANAGI」の売り上げの30%を海外が占めるようになったとしたことを踏まえ、ワードプレス市場が活発で経済成長が見込まれる国・地域を重点市場として、顧客基盤・チャネルを持つ有力企業との戦略的提携などを通じビジネスの拡大につなげる。具体的にはスペインやインド、インドネシアなどを起点とし、周辺の市場圏にアプローチをしていく。あわせて同社はKUSANAGIがリリース開始10年で累計稼働台数が10万台を突破したと発表。今後5年間の開発ロードマップも公表した。■ダイナマップ <336A> 1,250円 +89 円 (+7.7%) 本日終値
ダイナミックマッププラットフォーム<336A>が続急伸。この日の寄り前、高精度3次元地図データ生成におけるAI技術の導入加速に向けて、日本マイクロソフト(東京都港区)との連携を開始したと発表しており、これを好感した買いが流入した。ダイナマップではこれまで、高精度3次元地図データ生成でAIを活用する「AI for Data」、並びにAIの学習・推論を目的に自社のデータを活用する「Data for AI」の2つの方向から、AIに関する取り組みを進めてきたが、日本マイクロソフトと連携し「Azure Databricks」を利用することで、「AI for Data」の取り組みを加速する。これにより物体の特定・抽出や図化作業などの自動化率を向上し、整備プロセスの効率化を通してコストの大幅削減を目指すとしている。■ケー・エフ・シー <3420> 1,536円 +51 円 (+3.4%) 本日終値
ケー・エフ・シー<3420>が5日続伸。23日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信とその共同保有者による株式保有割合が5.07%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は6月16日となっている。■TOREX <6616> 1,267円 +37 円 (+3.0%) 本日終値
トレックス・セミコンダクター<6616>が大幅続伸。この日、日本ガイシ<5333>と有機薄膜太陽電池やペロブスカイト太陽電池などの次世代の太陽電池を搭載したEnerCera充電モジュールを開発したと発表しており、好材料視された。EnerCeraは、電極に日本ガイシ独自の結晶配向セラミックス板を使用した超小型・薄型のリチウムイオン二次電池。今回開発した充電モジュールでは、太陽電池とEnerCera、TOREXの超低消費電源ICを組み合わせることで、100マイクロワット程度の弱い電力でも無駄なく充電し、システム駆動するための十分な電力を供給することが可能となるという。また、フィルム型太陽電池とEnerCera、電源ICの組み合わせにより、それぞれの特徴を生かした軽量で薄く、曲げられるモジュールを作成することも可能としており、ウエアラブルデバイスやIoTエッジデバイス、工場・オフィスなどの室内環境モニターなどへの展開が見込まれている。■ブイキューブ <3681> 173円 +5 円 (+3.0%) 本日終値
ブイキューブ<3681>が3日ぶりに反発。23日の取引終了後、KDDI<9433>が「ローソン」と連携して「高輪ゲートウェイシティ」(東京都港区)に開設する「Real×Tech LAWSON」1号店に、防音個室ブース「テレキューブ」が設置されることになったと発表しており、好材料視された。「Real×Tech LAWSON」への「テレキューブ」の設置は、店舗内に設置された端末から通信や電気、ガス、ヘルスケアなど生活インフラに関する顧客からの相談に対応するリモート接客ブース「Pontaよろず相談ブース」として設置される。テレキューブの特徴である高い遮音性と遮蔽性を備えた完全個室設計により、周囲の視線や音を気にすることなく相談に集中でき、デリケートな内容の相談も、安心して専門スタッフと話すことができる環境が整えられたとしている。 ●ストップ高銘柄デリバリコン <9240> 526円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
バンクオブイ <4393> 11,480円 +1,500 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース