もう広告見たくない…ARグラスをブロッカーとして使ってみたら?(ギズモード・ジャパン)
ぜーんぶブロックしたら世界が真っ赤に。 ネットでウェブサイトを見ていると出てくる広告。 ページの読み込みを遅らせたり、レイアウトが狭くなったり、派手すぎて本分に集中できなくなったりで煩わしい…。ブラウザに入れたアドブロッカーで、広告を非表示にする人は少なくないでしょう。
ウェブ上ならそれが可能ですが、現実世界ではブロックすることはできません。 だけど、現実世界とデジタル画像を重ねて見られるARグラスがあれば、その限りではないのです。
このアプリを作ったのは、ベルギーのソフトウェア技師Stijn Spanhove氏。AIとXRを使って実験的なプロジェクトをシェアされています。 ARグラスはSnap Spectacles、ソフトはAiのGoogle Geminiが使われ、視界の中で指をつまむジェスチャーにより、広告が赤いエリアでブロックされます。ユーザーが動いても追随するのが現実世界向けですね。 まだ試作品なので、今後は赤いエリアが別の色や別のイメージに差し替わる機能も検討しているとのこと。いつの日か、誰もが日常的に使うアプリに成長する可能性もあるかな?
1988年のSFホラー映画『ゼイリブ』は、ふと手にしたサングラスをかけると街中の広告にサブリミナルメッセージが埋め込まれており、特権階級たちの正体が判明する作品でした。 このアプリの根底は、映画と同じく資本主義へのアンチテーゼではないでしょうかね。 一歩外に出れば電柱にも広告、民家には選挙ポスター、電車もバスも駅もビルも広告だらけ。応援したくないタレントや商品、美的センスに欠けるデザインに目を瞑りたくなることもありますからね。 「何を見るか」の選択を本人に決定させるのは、問いかけとしても面白いと思います。 ただ、警告や標識なども、その気になれば隠せてしまう怖さもありますね。 Source: X, Spectacles via Tom's Hardwar, hackster.io
岡本玄介