ドイツ輸出企業、市場シェア大幅減 競争力低下と連銀指摘

ドイツ連邦銀行(中央銀行)は14日公表した月報で、同国の輸出企業が2021年以降、世界市場で大きくシェアを失っていると指摘、主因は競争力全般の低下にあると分析した。ハンブルクのコンテナターミナルで2月撮影(2025年 ロイター/Fabian Bimmer/File Photo)

[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は14日公表した月報で、同国の輸出企業が2021年以降、世界市場で大きくシェアを失っていると指摘、主因は競争力全般の低下にあると分析した。

21─23年のシェア喪失分の4分の3以上は、供給サイドの状況悪化に起因しており、輸出企業の国際競争力が低下している。

市場シェア低下は広範なセクターに見られ、国際的な基準で見て比較的深刻。ドイツ経済が根深い構造問題に直面していることが浮き彫りになった。

特に大きな打撃を受けたのは機械工学、電気設備のほか、化学などのエネルギー集約型セクター。

21─23年は、エネルギー価格高騰とサプライチェーンの混乱継続の影響も輸出企業に重くのしかかった。

連銀はビジネス環境の改善に向けた改革が急務だと主張。勤労インセンティブの強化、熟練移民に対する障壁の削減、官僚的な手続きの撤廃、民間投資への税制優遇強化などを挙げた。

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Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.

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