出せない技は作らない! カジュアルから競技シーンまで取り込む新作格ゲー『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』試遊レポ
2026年8月7日に発売を控える新作対戦格闘ゲーム『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』。
この度、EVO Japan期間中にメディア向けブリーフィングとハンズオンが行われました。
新情報や開発秘話多めで行われたブリーフィングと、新キャラクターが試遊できたハンズオンの模様をお届けします。
業界初!自由に交代できる4vs4の『MARVEL』格ゲー
登壇したのは、アークシステムワークス所属『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』プロデューサー・山中丈嗣氏と、同じくアークシステムワークス所属『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』ゲームディレクター兼リードバトルデザイナーの関根一利氏。関根氏は「パチ」という名前でさまざまな格ゲーを遊んでこられた強豪プレイヤーです。
左・山中丈嗣氏 右・関根一利氏本作は『ギルティギア』シリーズなどでお馴染みのアークシステムワークスが開発を手がけ、ソニー・インタラクティブエンタテインメントとの共同開発で進められているタイトルです。
マーベル作品のキャラクターを用いた対戦格闘ゲームでありながら、従来の枠に収まらない「交代自由の4対4チームバトル」を採用している点が大きな特徴となっています。
過去にも多人数制の格闘ゲームは存在しますが、本作のようにリアルタイムで入れ替わりながら戦う形式は珍しく、挑戦的な試みであると語られました。
開発の中心に据えられているのは「1人でも遊べるチーム格闘ゲーム」というコンセプトです。チーム格闘は複数キャラクターの操作を前提とするため、初心者には敷居が高くなりがちです。本作ではその課題を解消するため、チーム全体で体力を共有する仕組みを導入し、1キャラクター主体でも成立する設計を採用しています。
さらに、ワンボタンで必殺技を発動できるスキルボタンや、連打によるコンボなどを実装することで、格闘ゲーム未経験者でも直感的に操作できるよう工夫されています。
「出せない技は作らない」というコンセプトで設計したと語られ、非常に多くのプレイヤーに遊んでもらう工夫が盛り込まれているように感じました。
バトルの流れにも独自性があります。試合は2対2の状態から始まり、特定の攻撃によってステージ遷移が発生すると、新たな仲間が参戦します。これにより戦況が段階的に拡張され、最終的には4人が揃う「アッセンブル」へと発展します。
仲間が増えるごとにゲージ上限も拡張され、後半ほど派手でスケールの大きい戦闘が可能になります。この構造は、ヒーローたちが次々と集結していくコミックや映画の演出をゲームとして再現したものであり、ステージも吹き飛ばして縦横無尽に戦う様はまさしくマーベル映画の貫禄がありました。
先日発表されたキャラクターについてもおさらいがありました。
ストームをリーダーに、マジック、ウルヴァリン、デンジャーといったメンバーで構成されたチーム「アンブレイカブルX-MEN」は、各キャラクターの固有能力を前面に押し出したバトルスタイルが特徴です。マジックはポータルを使ったワープやトリッキーな攻撃を得意とし、ウルヴァリンは高い突進力とラッシュ性能を持つ近接型、デンジャーは身体を変形させて多彩な武器を生み出すテクニカルなキャラクターとして設計されています。
一方の「アメイジング・ガーディアンズ」は、スパイダーマンを中心としたヤングヒーローのチームで、スターロードやミズ・マーベル、ペニー・パーカーなどが所属します。こちらは自由奔放でスピーディーな動きが特徴で、画面を広く使った立ち回りが重視されています。ペニー・パーカーはロボットを操縦するキャラクターで、巨大なロボットでありながら俊敏な動きができます。
キャラクター選定においては、格闘ゲームとしてのバリエーション確保に加え、キャプテン・アメリカのような定番キャラクターの存在、そしてデンジャーのようなサプライズ枠の両立を意識したとのこと。
特にデンジャーは原作コミックで登場が少なく、アークシステムワークスがオリジナリティを持って作ってほしいという要請があった模様です。アークのゲームにはロボ娘がたくさん出てくるうえに、自分としてもロボ娘が好きなので嬉しかったと関根氏は語りました。
新情報として、ローンチ時にキャラクターは20体、そのうちキャプテン・アメリカ、ドクター・ドゥーム、ゴーストライダーがそれぞれリーダーとなるチームの存在が示唆されました。ヒーロー、ヴィラン、アウトローといったテーマ性に基づいた編成が行われるようです。
また、本日5月3日に新映像も公開!ハルクとブラック・パンサーの参戦が発表され、「ファイティング・アベンジャーズ」として紹介されました。
公式が用意したチームはストーリーモードと密接に連動しており、各チームごとに異なる背景や目的が描かれる群像劇的な構成が採用されています。
一方で、プレイヤーは自由にチームを編成することも可能で、その際にはメンバー構成に応じてチーム名が自動生成されます。この機能では、キャラクターの性格や属性に基づいた単語が組み合わされ、マーベルの世界観に即した自然なチーム名が生成されるとのこと。
とはいえ、すべてランダムに生成したわけではなく、単語をひとつひとつ手作業で選定したと明かしてくれました。マーベルヒーローに似合う、こだわり抜いたワードチョイスが楽しめそうです。
さらに、チーム名はナレーションとしても読み上げられ、イントネーションにもこだわった音声収録が行われています。加えて、プレイヤー自身が単語を組み合わせてオリジナルのチーム名を作成することも可能です。
世界観については、本作独自のユニバースが構築されており、マーベル公式からユニバース番号「Earth-358」が付与されています。既存キャラクターもこの世界観に合わせて再デザインされており、マルチバースの一つとして位置付けられています。
発売日は2026年8月7日を予定。開発陣は、格闘ゲームファンだけでなくマーベルファンや初心者層にも広く楽しんでもらえるタイトルを目指し、長期的に遊ばれる作品として育てていきたいと語りました。
とにかくスーパーヒーローたちがかっこよくて、可愛い!「アンブレイカブルX-MEN」が遊べたハンズオン
続いて、場所を変えてEVOJAPANの会場に出向き、本作を試遊させていただきました。
前回のオープンベータテストよりもスーパーヒーローやステージが増えました。なので、早速新ステージの「KNOWHERE」をチョイス。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の現在の拠点です。セレスティアルズの頭部が鎮座していますね。
キャラクターもセレクト。せっかくなので、デンジャー(リーダー)、ペニー・パーカー、マジック、ウルヴァリンというチョイスにしました。
自動で付いたチーム名は「CYBERNETIC MUTANTS」! ん~、強そう~。
なお、開発者がプレイした動画では、ペニー・パーカー、スパイダーマン、ウルヴァリン、ストームという構成で「SUGOI! SPIDER-VERSE」というチーム名でした。SUGOI!
ひとりずつ簡単に性能を紹介しましょう。
まず、デンジャー。X-MENのトレーニングルームが擬人化し、女性型アンドロイドになったキャラクターです。
彼女は前ダッシュをすると少しずつ浮いていくホバータイプの挙動をします。ちょうど『ギルティギア』シリーズのイノみたいな感じですね。
目の前にビームを射出したり、ドリルでガリガリと相手の体力を削ったりと、さまざまなモーフィングが楽しいバトルスタイルです。
バトル後には、頬に指を当てて勝利を喜んでいました。突然女性型アンドロイドのぶりっこを見させられて、不意の激萌えに思わず声が出そうになりました。
続いて、ウルヴァリン。言わずと知れたX-MENのおじさんです。
今回もブンブンと爪を振り回しながら詰めていく近接タイプのスーパーヒーローです。
目の前の弾を引っ掻いて消したり、回転して飛び上がったりと、わかりやすい性能をしていました。
マジック。リンボー界を行き来できるミュータントの女性です。
ストレートな飛び道具&対空技系のスーパーヒーローですが、ダークポータルを配置し、自由に行き来する技が面白かったですね。
このポータルはなかなかワルさしそうな気配がします!
そしてペニー・パーカー。別の宇宙に存在するスパイダーマンの立ち位置で、放射性クモに噛まれたことで「SP//dr」というクモ型ロボットと感応できるようになった女子高生です。
彼女はガジェットランチャーという8種類の小型メカを発射することができます。一直線に突き進む車や、相手を上から踏みつけるクモなど、状況に応じて使い分ける必要がありそうです。
「負けた腹いせに、二次創作で酷いこと書かないでよね?」という勝利セリフも最高です!
ワンボタンでド派手な必殺技やアシスト攻撃にコンボが出せて、画面がワチャワチャとしますが、読み合いはシンプルで、競技性は保たれている印象でした。
とりあえず好きなキャラを4人選んでワイワイ盛り上がるもよし、ちゃんと研究して腕を磨くもよしといった感じで、すでに末永く遊ばれそうな雰囲気を感じています。
なんといってもアニメーションが素晴らしいので、見ているだけでも楽しい作品でした。
『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は2026年8月7日、PC(Steam)/PS5にて発売予定です。