映画芸術が毎年恒例のベスト&ワースト発表、2025年は「国宝」がワースト1位に

2026年1月29日 14:17 115 映画ナタリー編集部

季刊誌・映画芸術が毎年恒例の「日本映画ベスト&ワースト」を発表。2025年は荒井晴彦が監督し、綾野剛が主演を務めた「星と月は天の穴」がベストテンの1位に選ばれた。ワーストの1位には「国宝」が選出されている。

映画芸術は脚本家として知られる荒井が編集長を務める映画批評誌。「日本映画ベスト&ワースト」は選者の厳しい選定・評価による集計でワーストテンを決定し、ベストテンはベストの点数からワーストの点数を差し引いた合計点で順位を確定するシステムとなっている。映画評論家、監督、脚本家、プロデューサー、劇場スタッフ、一般の会社員らが選者として参加した。

「星と月は天の穴」は吉行淳之介が1966年に発表した同名小説を、荒井による監督・脚本で映画化した1作。結婚に失敗して以来、独身のまま40代になった小説家の矢添克二(やぞえかつじ)を主人公に、誰にも知られたくない秘密を抱えながら愛をこじらせた男の滑稽で切ない姿を描く。綾野は「花腐し」に続いて荒井とタッグを組み、共演には咲耶田中麗奈が名を連ねた。

ワースト1位の「国宝」は、任侠の一門に生まれながら歌舞伎役者の家に引き取られた立花喜久雄の一代記を描いた物語。吉田修一の同名小説を原作に、李相日が監督、吉沢亮が主演を務めた。昨年6月の封切りから現在も続くロングランとなっており、22年ぶりに邦画実写作品の歴代興行収入ランキングで1位となる快挙を達成。日本映画として初めてアカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされている。

ベスト&ワーストともに10位までのランキングは下記の通り。選者や点数などの詳細は明日1月30日発売の最新号「映画芸術」494号に掲載される。

「映画芸術」2025年日本映画ベスト&ワースト

ベスト

1位「星と月は天の穴」(監督:荒井晴彦)2位「『桐島です』」(監督:高橋伴明)3位「アジアのユニークな国」(監督:山内ケンジ)4位「」(監督:吉田大八)5位「ふつうの子ども」(監督:呉美保)6位「海辺へ行く道」(監督:横浜聡子)  「雪子 a.k.a.」(監督:草場尚也)7位「宝島」(監督:大友啓史)8位「ゆきてかへらぬ」(監督:根岸吉太郎)  「悪い夏」(監督:城定秀夫)9位「愚か者の身分」(監督:永田琴)  「旅と日々」(監督:三宅唱)10位「よみがえる声」(監督:朴壽南朴麻衣)※「海辺へ行く道」「雪子 a.k.a.」は同率6位※「ゆきてかへらぬ」「悪い夏」は同率8位

※「愚か者の身分」「旅と日々」は同率9位

ワースト

1位「国宝」(監督:李相日)2位「旅と日々」(監督:三宅唱)

3位「片思い世界」(監督:土井裕泰

4位「雪風 YUKIKAZE」(監督:山田敏久)5位「遠い山なみの光」(監督:石川慶)6位「8番出口」(監督:川村元気)7位「新幹線大爆破」(監督:樋口真嗣)  「宝島」(監督:大友啓史)

  「室町無頼」(監督:入江悠

8位「敵」(監督:吉田大八)

9位「盤上の向日葵」(監督:熊澤尚人

10位「爆弾」(監督:永井聡)※「新幹線大爆破」「宝島」「室町無頼」は同率7位

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