カメラもAIも搭載しない「反監視」サングラス、DuckDuckGoが発売
サングラスはかつて、単に日差しから目を守るため、あるいは映画「卒業白書」や「トップガン」のトム・クルーズのように格好よく見せるためのものだった。しかし近年、この無害な小物はテクノロジー製品へと姿を変えた。Metaをはじめとする企業が、カメラや音声機能を搭載したスマートグラスを開発している。これにより無許可で撮影される恐れがあるとして、物議を醸している。
そこで登場したのが、プライバシー重視の検索エンジンとブラウザーを手がけるDuckDuckGoの新製品だ。同社はアイウェアメーカーのKnockaroundと提携し、「反監視」をうたうサングラスを発売した。AIブーム以前から誰もが知るサングラスと同じ、シンプルながらしゃれたデザインだ。目を守る一方で、誰かを監視することはない。
もちろん、昔ながらのサングラスは近所のドラッグストアなど多くの場所で購入できる。それでもDuckDuckGoがこの商品を売り出したのは、1つの主張を伝えるためだ。AI搭載メガネはプライバシーを尊重しておらず、最も効果的な抗議の方法は買わないことだという。DuckDuckGoのサングラスには「Normal F****** Sunglasses」という挑発的な名前まで付いている。
No camera. No AI. Just Normal Sunglasses.From DuckDuckGo x @Knockaround.(Yes, these are actually real. Get a pair here: https://t.co/97UNAZMDCZ) pic.twitter.com/TUu5C81ls2
— DuckDuckGo (@DuckDuckGo) July 30, 2026
DuckDuckGoの担当者は、「当社はAI搭載メガネの新たな波を、大手テクノロジー企業が生み出したプライバシー侵害技術の1つと捉えている。そこで、この風刺的なキャンペーンを企画し、『Normal F****** Sunglasses』を発売した」と説明した。「その理由は結局のところ、装着者や、その人が接する相手を撮影するカメラも、音声を拾うマイクも、会話を盗み聞きするAIも搭載していないメガネこそが、真にプライバシーを尊重する唯一のメガネだからだ」
同担当者は、DuckDuckGoの最高経営責任者(CEO)であるGabriel Weinberg氏の「まだ間に合ううちにAIによる監視を禁止すべきだ」という公の場での発言にも触れた。
サングラスはマットブラックで、Knockaroundの「Paso Robles」フレームを採用している。小さなDuckDuckGoのロゴがあしらわれ、クラシックなRay-Banの「Wayfarer」によく似たデザインだ。偏光レンズを備え、UV400の紫外線カットにも対応する。遊び心あふれる商品ページには、カメラの搭載数はゼロ、通知も一切なく、完全なオフラインモードと無限の充電持続時間を実現したとうたわれている。価格は1本35ドルだ。
風刺メディアのThe Onionは、DuckDuckGoのサングラスを取り上げ、架空の消費者によるコミカルなコメントを紹介した。ある人物は「10点満点中0点。変態には何の役にも立たない」と評している。別の人物は「他人のプライバシーを侵害するには、昔ながらの方法に戻るしかないようだ。茂みの中からね」と語っている。
DuckDuckGoの担当者は米CNETに対し、「在庫のかなりの割合が売れたが、販売データを公表するにはまだ早い」と述べた。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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