今日の株式見通し=続伸、最高値更新へ 米CPI後の米株高を好感

[東京 13日 ロイター] - きょうの東京株式市場で、日経平均株価は続伸し最高値を更新する見通し。節目の4万3000円台に乗せ、堅調な地合いとなりそうだ。前日に公表された米消費者物価指数(CPI)は概ね市場予想と一致する内容で、米株高となった流れを引き継ぐとみられる。引き続き半導体関連やハイテク株の一角のしっかりとした推移が予想されるほか、内需株の物色も続くのではないかとの指摘があった。

日経平均の予想レンジは4万3000円─4万3500円。

きょうの東京株式市場で日経平均は4万3000円台に乗せ、連日の最高値更新となりそうだ。米労働省が12日に発表した7月のCPIは、前年比2.7%上昇。伸びは前月から横ばいで、市場予想の2.8%を下回った。前月比は0.2%上昇と、伸びは前月の0.3%から鈍化し、市場予想と一致した。

米利下げ期待が維持されたことで米国株が上昇し、東京市場でも買い先行の展開となる見通し。市場では「買い遅れている投資家も多いとみられ、利益確定売りも交えながらきょうもしっかりした展開になりそうだ」(東洋証券のストラテジスト・大塚竜太氏)との声があった。足元では売買代金も膨らんでおり、株高のモメンタムは維持されるとみられている。

ハイテク関連に加えて、自動車なども以前に比べて買いやすくなっており、全体的に物色が広がるのではないか、との指摘もあった。

足元のドルは147円台後半と前日の取引時間中に比べて円高方向に振れているが、「米利下げ期待が維持される中で急激に円高が進んでいるわけではないので、株式市場の重しにはならなそうだ」(大塚氏)という。

主なスケジュールでは、国内では7月の国内企業物価指数が公表予定となっている。海外では米国で住宅ローン・借換え申請指数が発表される予定。

前日の米国株市場では、主要3指数がそろって上昇。ナスダック総合(.IXIC), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabは過去最高値で取引を終えた。7月CPIの伸びが概ね市場予想通りになったことで、米連邦準備理事会(FRB)が9月の次回会合で利下げに踏み切るとの観測が裏付けられた。

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