左足首痛でCS2位鍵山優真 「GPから最高のコンディシションで」
フィギュアスケートのチャレンジャー・シリーズ(CS)、ロンバルディア杯に出場した日本男子が16日、東京・羽田空港に帰国。2位となった鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)が取材に応じた。8月中旬に左足首を痛めるアクシデントがあり、構成を落としながらもショートプログラム(SP)95・44点、フリー190・47点、合計285・91点をマーク。本格化するシーズンへ向けて本人も納得の表情で振り返った。次戦は西日本学生選手権(10月17~19日、滋賀)に出場予定という。鍵山選手の談話は次の通り。【倉沢仁志】
「イタリアに3人で戻ってこられるように」
<大会を振り返って>
サマーカップ(8月9~12日)が終わってから、少し足を痛めてしまいまして。今回、構成を少し落とすような形にはなってしまったんですけれども、自分の今のコンディションでどこまでできるのかを試す、良い機会になったので。少しミスもありましたけれども、表現の面や夏のローカル試合で課題として出た、レベルをしっかり取るということができたので。そこは納得のいく形として終われて良かったかなとは思います。
<次の大会に向けては>
まずはしっかりと今の足の状態を良くしていくために、リハビリや治療を優先的に進めていこうかなって思いますけれども、練習は続けていく予定なので。まずはしっかりと足を良くすることが一番。あとはジャンプの質や、スピンもレベルは(レベル4を)取れましたけれども、GOE(出来栄え評価)をもっともっと稼いでいけるというところもあったので、そういう細かいところをしっかりと見直して練習していきたいです。
<鍵山選手と同世代の佐藤駿選手(エームサービス・明大)と三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・明大)の3人での出場となりました>
そうですね。ロンバルディア杯は昨年も3人で出場して、今年も3人だったので、すごく出発前からワクワクした気持ちでした。そういった気持ちで出発することができて、現地到着してからもすごく高いモチベーションでやることができたり。今季もなるべく3人で国際大会をはじめとする試合に多く出場することができたらうれしいね、みたいな話もできたので。またイタリアの地に3人で戻って来られるように頑張ろうね、という話をしました。
<左足首の状態をもう少し詳しく教えてください>
最初にMRI(磁気共鳴画像化装置)を撮って、骨の異常は全くなかったんですけれども。ちょっと左足の神経が集中してる部分にダメージが出ていて、軽い神経障害みたいな感じで診断されました。軽い炎症も見られるということだったので、アイシングといった治療をしっかりと進めて治していけたら。痛み自体はサマーカップ後の症状が出たあたりに比べると、かなり良くなってきてる状態ではあるので。ここから無理をせず、まだグランプリ(GP)シリーズ(出場予定の第4戦NHK杯)まで時間がありますので、しっかりと足を良くしていって、元のコンディションに戻していけるように頑張っていきたいと思います。
<痛みはどのような時に出るのでしょうか>
主に4回転トーループでトー(爪先)を着く時だったりとか。もともと4回転サルコウやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の時もちょっと違和感はあったんですけども、アクセル、サルコウに関しては、ほぼダメージなしというか、違和感なしで、思いきり跳べるような状態で。
あとはトーループは1日1、2本ぐらいだったら試合の期間中も問題はなかったんですけども、もっと練習をしていきたいので。あとはトーループの感覚さえ良くなっていけば、練習も良くなっていくのかなって思っています。
<イタリアの地で見せたフリー「トゥーランドット」の手応えは>
見てる方たちも、中には初めてこのプログラムを見るという方もいらっしゃったと思うので、曲の編成だったりだとか、どこで知ってるフレーズが来るんだみたいな感じで、多分ちょっと新鮮な感じはあったと思うんですけれども。やっぱりイタリアの舞台で披露できたということに関しては、すごく大きな意味があると思っていて。またお客さんの反応も…